静岡市 愛情と心の問題 心理カウンセリング

恋愛依存症を克服した心理カウンセラーによる【公開恋愛講座】5日目

      2021/10/31

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公開講座5
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静岡市在住。愛情問題専門の心理カウンセラー。恋愛アドバイザーでもなければ、導く人でもありません。「問題が起こる根っこの部分」をクライアントと探していくことで、自然と問題がなくなっていくようにかかわっています。
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【公開講座5日目】心理カウンセラーである私の事例

 

こんにちは。

心理カウンセラーのミカです。

 

4日目の講座でお伝えしたとおり、今回は私のプログラミングをご紹介します。

 

私が親からどんなふうに取り込んで、大人になってからの恋愛とどうつながっているかを参考にしてください。

 

 

【プログラミング】(私が取り込んだ無意識の対処法)

 

禁止令

困っても助けを求めてはいけない

 

私の育ってきた環境

 

・父はアルコール依存症で毎晩大暴れ

・父と母は毎晩もめる

・両親のケンカ中は身体が凍りつく感覚

 

自分を守るこころの仕組み

 

■シャットダウン

毎晩始まる父親の泥酔、両親の喧嘩などにより、自分が無になったような感覚になる。
「早くこれが終わらないかな……」と心の声

 

■否認

置かれた状態があまりにも苦痛なため、それを認めない考え。
「これは本当の出来事ではない」と考える

 

■逃避

怖さなんて感じないようにする
幸せな家の中にいる自分を想像する

 

こころの仕組みは今でもある

 

私は、シャットダウンや否認、逃避などの対処法が、自然と身についていました。だから今でも、怖いことや困ったことが起きたとき、気持ちを麻痺させる癖が完全には抜けません。

 

自分で何とかする習慣も抜けません。

 

私は誰かに助けてもらう感覚がピンとこないですし、「助けて」と言うことも、覚悟を決めて言わなければならないほど苦手です。

 

でも本当は助けてもらいたくてたまらない。でもできない、のくり返し。

 

このときに必ず体験しているのが、身体が凍りつく感覚なんですよ。

 

両親の喧嘩の最中に感じていたものと同じです。

 

シナリオの過去と今 ~プログラミングが大人になって与える影響~

 

今まで好きになった人たちとの間でも、同じことが何度も起きていました。

 

何とかがんばって「甘えたい」「助けてほしい」などのサインを出しても、結局は落ち着かなくなり、「自分で何とかしなきゃ」モードに切り替わってしまう。

 

そして「やっぱり、やってもらわなくてもいい」と伝える。

 

「伝えるなんて、こんなに恥ずかしいことはない…」とか「私なんかを助けたい訳がない…」と、ボンヤリとした決めつけが起こるのです。

 

助けてと言ったり甘えることが恥ずかしいなんて、現実的ではないですよね。でも、私の中では超現実として体感しているわけです。身体がムズムズして落ち着かないですもん。

 

負のループ

 

どんなループか見てみましょうか。

「助けてほしい」とサインを出す。

それとなくやってほしそうな態度を見せる。頑張ってメールやLINEで伝える。

落ち着かなくなる。

「やっぱりいい」と伝える。

でも、助けてほしいから再びサインを出す。

「やっぱりいい」と言った瞬間に、全身の力が抜けたようなやるせないような感覚に陥る。

 

このようなことのくり返しでした。

 

そんな具合だったので、「一体どうしてほしいの?」と怒ってしまった人もいたくらい。「ミカさんは言ったことをよく撤回するね」と言われたこともありました。

 

「他の人たちには簡単にできることが、なぜ私にはできないのだろう……」と何度もみじめな気持ちを味わったものです。

 

仕方がないですね。

 

だって、トロンとした目で毎晩暴れている父がいる状態から、誰かに助けてもらった経験など、一回もなかったのですから。

 

もちろんそばに母はいたけれど、泥酔した父親の対応で精一杯な感じでしたし、「イヤだったね」とか「大丈夫だよ」といった、私の気持ちをくみ取る言葉は残念ながらかけてもらえませんでした。

 

小さな私にできたことは、ガマンしてやり過ごすしかなかったのでしょう。

 

以上が、私の子ども時代のシナリオです。

 

このシナリオが大人になってからも、相手を変えながら演じられていたというわけです。

 

もっと早く知りたかった

 

こんな大切なことは、20代で知りたかった。

 

いえ、せめて30代で知っていれば、人生は違ったものになっていたのかな…と悲しい気持ちになることがあります。

 

だから私はカウンセラーとして、恋愛で悩む人たちに、大丈夫だよ、恋愛がいつも同じようなパターンで終わるのは運が悪いのではないよ、実際に自分の考え方や行動が変わるよ、と伝えていきたいのです。

 

さあ、あなたにはどんなプログラミングがあるでしょうか?

 

★子供時代にとても嫌だったこと

★それによって作り上げた自分の考え

★そのときの身体の感覚

★耐えがたいような感覚を避けるために無意識に取り込んだ行動

 

などを、ゆっくりと探してみてください。

 

そしてそれが大人になった今、パートナーとの間でどんなシナリオとなって展開されているのか確かめてみてくださいね。

 

■シャットダウン
(自分を閉じるような凍り付くような感覚)

■否認する考え

■逃避する行動

 

これらのキーワードもヒントにしてください。

 

くれぐれも無理をしないように。思い出すのがしんどくなったら「いま、ここ」に戻る方法を試してその日は終わりにしましょう。

 

 

「いま、ここ」に戻る方法

 

過去と未来で頭の中がいっぱいなときに、現実の世界とコンタクトします。

 

妄想や想像でふくらんだ頭の中を、今この瞬間に戻すのが目的です。

 

・見えるものを5つ挙げる

・聞こえることを5つ挙げる

・自分にとって心地よいものを触る

・好きなにおいをかぐ

・チョコレートなどを口に入れ、ゆっくりと舌の感覚を味わう

 

要するに五感を働かせてほしいのです。また、足の裏が地面についている感覚に意識を向けるのも有効です。

両足

 

私は「見えるものを5つ挙げる」を、たまにやりますよ。

 

今の私にはパートナーがいて、「助けて」と簡単には言いえないことを伝えてあります。○○なサインがでたら、それはケアが必要なときなので、声をかけてほしいとも伝えてあります。

 

こんなふうに、自分のパターンを知っていて、具体的な対処法をパートナーと共有できると楽になりますよ。パートナーがやってくれるかどうかはお任せです。

 

やってくれないパートナーはダメな人とも思いませんし、やってもらえない私は価値がないとも思いません。

 

そのとき、そのときにできる精一杯を、自分の事情と照らし合わせながらやっている。そんなふうにゆるく思えると楽です。

 

それでは、また明日お会いしましょう。

 

6日目へ続く

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心理カウンセラーによる
地に足の着いた恋愛学

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