【公開講座6日目】シナリオが負のループになっている
こんにちは。
心理カウンセラーのミカです。
昨日の講座で私の事例をお伝えしましたが、まだ私の中に残っている「助けてが言えない」に驚かれましたか?
いくら恋愛依存症を克服したカウンセラーとはいえ、30年にわたる癖がそんなに簡単になくなったら、かえって不自然でしょう?
①自分特有のがクセが出ているなと気づき
②選択できれば
③自分で人生のかじ取りができる(しかもムリのない自然体)
これで大満足なんです、私は。
気づくこと
だからあなたも、自分の感じ方が自分独自のものであり、他の人は違う感じ方をしていることに気づいていればOKだと思いますよ。
「当然○○ですよね!」といった発言の多い方は、ぜひ、他の人はすべて自分と同じように思わないのだと、一瞬でいいから考えてみてくださいね。
選択すること
今の私は、簡単に助けてと言えない自分がいるんだよね、それは私を守ってきた生き方なんだよ、と気づいているから、過去の「助けてと言えない」といったそれしかない状態から、あえて今は「言わないことにしよう」または、「今回は少しだけ言う」と選べるわけです。
また、いつの間にかかつてのプログラミングは作動しますから、工夫してリマインダーを机に貼ってあります。恋愛だけでなく、友人や知り合いに対しても作動するので、自分へのメッセージだと思ってくり返し読みます。
と、テプラを貼ってあります。
★パソコン入力時にお腹が当たるのか、文章の中間部分がこすれちゃってます(笑)
仕事の合間などにこの文が目に入ると「ハッ」とするんですよ。みなさんもよかったら、真似してやってみてくださいね。
前置きが長くなってしまいましたが、今回はプログラミングによる、シナリオのくり返しについて書きます。
プログラミングによるシナリオのくり返し
悩みのある方のシナリオは負のループです。ここから先は順を追って詳しく書いていきますね。
■プログラミング■
プログラミングは、自分が無意識に作り上げた思考や一連の反応
簡単に言えば
考え方のクセ(パターン)
と
無意識の反応
多くの場合、身体の感覚と結びついています。
■シナリオ■
シナリオは、プログラミングによって、重要な人との間に起こるくりかえされる出来事のパターン。
テレビや映画の脚本といえばイメージがわくでしょうか。
登場人物は、あなたが主人公。
準主人公は恋愛の相手。
このお相手は第1話、第2話と変わりますが、相手は違っても、毎回お決まりのセリフや、あなたが何度も味わう感情が脚本に書かれています。
■なじみの感情/いつもの感覚■
なじみの感覚/いつもの感覚とは
【毎回くり返されるシナリオ】の途中や結末で味わう、苦々しい感情と感覚です。
例)
・また彼は何も言わないで去ってしまった…(虚脱感)
・自分の何が悪かったんだろう?(困惑)
・やっぱり自分がダメ…(劣等感)
・私ばっかり一人ぼっちだ…(孤独感)
・私の接し方が悪かった…(自責の念)
*何度もくどいですが、彼が相手だからではなく、もともとあなたの心の中にある欠如した感覚や空虚感が反応しているのです。
このことは、浄土真宗のお坊さんが「ナムアミダブツ」「ナムアミダブツ」と唱えるように、「もともとある感覚」「もともとある感覚」とくり返してほしいです。身体に染み込んでいくように。
それでは、架空の物語を展開してみます。
ーSTORY STARTー
タイトル
こんなにがんばってるのに報われない私
どんなに良い成績をとっても「もっと頑張りなさい!」と母親から言われ続けてきた女の子Aが、大人になって恋愛するとどうなるか?
無意識に取り込んだ考え方
「もっと頑張らないと認めてもらえない」
または
「頑張らない自分には価値がない」
あたりがありそうです。
プログラミング(親子間で取り込んだもの)
「もっと頑張れ!そうしないと、お母さんは私を愛してくれないよ」
プログラミング(上記の反応が、彼との間で展開するもの)
①もっと頑張れ!そうしないと彼は私を愛してくれないよ。
②自分には価値がないから…と思い、もっと頑張る!
③一生懸命彼の都合に合わせる。
④頑張ることだけがすべてを解決してくれる感覚になる。
⑤たまには素の自分を出したいけれど、彼が去っていきそうで怖くてできない。
<追加>頑張らない彼に遭遇すると、それじゃダメ!と言いたくなる。なぜならAにとっては頑張ることが生きる上での拠りどころなので。
①~⑤のように、意思とは裏腹に、無意識に、脅迫的に動いてしまうのが心のプログラミングです。
シナリオ(恋愛でくり返されるストーリー)
1.自分が必要以上に頑張ってしまう。
2.ところが相手の男性は、そんなあなたがうっとうしく感じ始める。
3.彼の気持ちが離れてしまいそうだと感じ取ったあなたは、さらに彼に尽くし、彼の好きなことをいつも優先させる。
4.同時に、ダメな私でないことを証明しないと!と、自分では気づかない無意識な状態にある。
5.彼の気持ちは完全に冷め、離れていく。
6.こんなに頑張ってきたのに、私のどこがダメなんだろう……。
7.自分への劣等感が増大。
8.彼を見返えすめ、もっと見た目が良くて高収入の男性に出会うべく、いままでよりも自分磨きを頑張る。
いつもの感覚/なじみの感情
結局私は何をやってもダメな人間なんだ…とみじめな気分を味わう(身体中の力が抜ける感覚)
ーENDー
今回は架空のシナリオを書いてみましたが、どうでしたか?
ストーリーの解説
このストーリーにおいて、真の問題はAさんが頑張りすぎることにあります。
頑張ったAさんに対して、「よく頑張ったね」と、気持ちを受けとめてもらえる幼少期の体験や、「頑張らなくてもあなたは大切な子だよ」といった親の態度やあたたかなまなざしがなかった。その欠如(空虚感)を大人になって埋めていくのが恋愛対象です。
このままではAさん、永遠の頑張る旅に出たまま。何とかして変化できるといいですね。
心理カウンセリングでは、自分自身で自分を満たしていく段階的で実践的な練習や、子どもの頃をイメージして、心理療法で果たせなかった想いを完結させたりします。
この講座を読んだ後は、あなた自身のシナリオや、なじみの感覚を想像しながら書き出してみてください。
今までの恋愛で同じパターンがあるとしたら、それはシナリオになります。身体感覚にアプローチすると、ヒントが出てきやすいですよ。
明日は、ついにシナリオの変え方についてお伝えします!
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心理カウンセラーによる
地に足の着いた恋愛学
カウンセリングルームmika
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