こんにちは。
心理カウンセラーのミカです。
今回は、更生したDV加害者の体験談から私が学んだ愛情の渡し方についてです。
DVをしてしまう方は、皆さんと関係ないと思われるかもしれません。
ところが、「妻(夫)だから言わなくてもわかるよね」「何でわからないの?」「~して当たり前」な考えが怒りに変化していく様子は、私たちがパートナーや子どもに求めるものと似ているなぁと思うのです。
他人は変えられない
体験談の話の中で印象的だったのは、「相手は天気を変えるのと同じように変えられない」と気がついてから、DV行為がなくなったプロセスでした。
確かに天気は、自分の思うようには変えられませんね。
天気と違って人は意思疎通ができるので、なんとなく変えることができるような気がするものです。
でも、それが大きな落とし穴。
変えようと思えば思うほど、相手の心はあなたから遠くなっていきます。
夫婦や恋人の関係で悩む方は、「相手を何とかして変えないと」「自分をわかって」「なんでわからないの?」「~して当たり前なのに」と思っていませんか?
残念ながら、自分以外の人間を変えるのは至難のワザです。
脅したり、物や何かしらのごほうびで釣ったりすれば、相手は変わったように見えるかもしれません。でも、心の中までは変わりません。脅しの種類はこちらをご覧ください。
ありのままのあなたでパートナーを愛したいのなら、相手にもありのままでいてもらいましょう。
そのためには、まずは自分が変わることが大事です。
あなたが愛情あふれた人へと変わる方法
変わるコツは、考え方と行動を変えること。
心理的な分析は悩みの原因を知ることにおいて有効ですが、その後は「じゃあどうしよう?」と行動に移していくことも欠かせません。
人は行動しないと何も変われないので。
行動すると周囲の反応が実感できて、自分の自信につながっていきます。
自分が変わると自信がついて物事がうまく循環する図
こんなふうに好循環のサークルがグルグルまわっていきます。
ではここからは、相手と良い関係保つための具体例を順番にあげていきましょう。
①「自分が正しい」「オマエがまちがってる」思考を捨てる
どの人もその人ができる最善の選択をして行動していることをお忘れなく
② 過去と相手は変えられない 変えられるのは未来と自分
自分は変わることができますね。
自分が変われば未来も変わっていきます。
③ じゃあ、どうする?思考
ここであなたがムリなくできることを考えてみましょう
基本は相手をコントロールしないことです。
相手を批評しない、攻撃しない、話を聴く、交渉するなどの対応ができると自然と相手の態度が違ってきますよ。
④ 行動に移す
実際にこれまでと違うこ行動をするのは、抵抗があるかもしれません。
そんなときは、抵抗の少ない相手で練習してみてください。知り合い、友人、職場の同僚などがいいでしょう。
パートナーとなると、多少テレが入ったり感情的になったりするので、他の人たちで十分練習をしてから挑戦してみるのも賢いやり方です。
7つの習慣のひとつでも慣れたら、パートナーに声をかけてみましょう。
⑤自信を持つ
適切な行動をすると、パートナーだけでなく、自分が前向きになれて気持ちが明るくなるんですよ。
相手の反応が変わると大きな自信となること、私が保証します。
少しずつ成功体験を積み重ねて、生き生きとしたあなたになっていただけるのが私の願いです。
小学生に教えられた元気になる言葉をあなたにも
更生したDV加害者の男性が、受け持ちのクラスで取り組んだ「自分が言われてうれしい言葉・元気になる言葉」をご紹介します。
小学1年生が書いたとは思えないほど、シンプルでありながらステキな言葉が並んでいますね。
私もこんな言葉をかけられたら、とってもうれしくなりそう。一番気にいった言葉は「なかまだよ」です。
パートナー同士だけでなく、ママやパパから子どもたちに、学校の先生から子どもたちに、職場の上司の方から部下たちに、また友達同士でも、ぜひ元気になる言葉をかけあってみてくださいね。
もしもあなたがステキな効果を実感できたら、教えていただけると、私は飛び上がって喜んじゃいます。
最後に
体験談を話してくださったDV加害者の男性は、みごとに更生されて、今度はご自身の体験を子どもたちに渡しています。
私がめざす「人から人へと渡す」と同じ方なのだと思ったら、胸のなかがツーンとなりました。
つらい経験。
経験から気づいた愛。
生きる知恵。
私も彼のように、少しずつみなさんへと渡していきます。
では、またこのホームページでお会いしましょう。