恋愛で起こる問題は、4つの事柄に集約されます。
1.相手との近さ
2.お互いの信頼
3.相手を自分の思い通りにしたくなること
4.性にまつわる問題
恋愛で悩むほとんどの方は、3.相手を自分の思い通りにしたくなることが、さまざまな場面で起きているのではないでしょうか。
相手を自分の思い通りにさせたい気持ちは、誰にでもある自然なことです。
ところが、度を超すような要求を相手にぶつけたり、相手に憎しみを感じたりするようになると、それは恋愛を通り越して執着となってしまいますね。
なぜ、このようなことが起きるのでしょう?
愛情に飢えた子どもがもとめる無条件の愛
それは、幼少期に適切な愛情を親からもらえなかったことで起きます。
適切な愛情とは、衣食住を問題なく提供されることとは違います。
本来、無邪気でいるはずの子ども時代に、あるがままの子どもを親が受け入れてはくれなかった状態。
たとえば、親が過干渉だった、ネグレクト(無視)していた、親に何らかの問題があって、子どもが親の悩みを聞いたりなぐさめたりといった、親子逆転の役割りをさせられていた状態からも、愛情に飢える子どもはできあがります。
恋愛相手に無条件の愛を求める大人
愛情に飢えていた子どもは、成長してからも大人らしい行動をするのはとても難しくなります。
頭では「相手にこんなことをしたらいけない」とわかっていても、幼い頃に学んでしまった無条件の愛を求める気持ちがあると、何かのきっかけで怒りになってしまうのです。
いつも無意識に無条件の愛を求めているので、とても理性的にはなれないのですね。相手は自分とは違う考えを持ち、違う感じ方をすると心が納得できないのです。
相手に怒りが爆発しそうになったらやること
怒りが抑えられなくなったら、まず「相手を憎んでしまうほど自分の思い通りにしたくなるのは、親子関係により自分は愛情に飢えているからだ」と考えてみてください。
次に、「そんな自分でもいいんだよ」と自分で自分を受けとめてあげましょう。
自分の心の中を見ないふりをしたり、ただ相手のせいにしても、ふたりの状態は何も変わりませんね。それどころか、悪化の道をひたすら進むだけです。
そして、一度立ち止まって、別の考え方をしてみてください。
相手は自分とは違う人間
「相手は自分とは違う人間なのだ」と。
赤ちゃんであれば、母親を自分の延長として感じ、「何でも自分の言うことを聞いてくれる存在」だと思います。それが恋愛依存症の方の根本にあるのですが、あなたはもう大人です。
幼い子どもが駄々をこねたり癇癪を起すように接しても、相手は当然思い通りにはなりません。
実際、私もときどきパートナーに対して、何とか自分の思い通りにならないものかと考えてしまうことがあります。そうなったときには必ず自分に言い聞かせるようにしていますよ。
彼と私は違う環境で育ち、違う意思をもった一人の人間なのだと。
もしもあなたがそのように考えることが難しいと思ったら、紙に書いて壁におくのもいいでしょう。
何度もこの紙を眺めながら、自分に言い聞かせてみてくださいね。
ふたりは違う人間なのだと心から理解できたときに、恋愛の課題である1.相手との近さと2.お互いの信頼は、必ず戻ってきます。
Comment
ミカさん 初めまして
ミカさんの言葉は私の長年探し求めていたそのものです ずーっとずーっと苦しかった 色々な事が幼少期からが原因だったんだって
沢山自己啓発の本を読んだり神社に行って神様のお告げや占いに何度も行って答えを求めたり母親学級や家庭愛和の会みたいな所へ行って旦那さんに尽すと幸せになれると言われたが辛かった ミカさん本当に本当にありがとうございます 沢山学ばせてもらいます
マチコさんは、ずっと苦しい思いをしてこられたのですね。
周囲の人たちは、その人たちの経験の中から答えを伝えているのでしょう。
生きてきた道のりは違いますし、考え方も違うのに……。
“尽くす”には我慢がセットになっているようで私は好みません。
相手と自分の違いを認めながら、お互いに幸せになることが大事ではないでしょうか。
マチコさん、ご自身の感覚を大切になさってくださいね。