『怒り』は、いいこと!
そんなふうに言われたら、あなたはどんな反応をするでしょうか。
怒りってネガティブな感情だし……、感じることはダメなんじゃないの?
おそらく、ほとんどの人がそう思うでしょう。
メルマガ読者から、怒りの扱い方について質問があったので、今回は、怒りがどれだけ自分にとって大切なものかについてお伝えします。
怒りの状態
- チョームカつく!
- なんだか無性に腹が立つ。
- あの人の態度が頭にくる。
- マジいい加減にしろ。
- ふ・ざ・け・る・なっ!
- 許せない…。
- もう顔も見たくない。
怒りを感じる状態は、きっとこんな感じですよね。
怒りは悪いこと?
怒りは外からの刺激に対する心の変化。
うれしいとか、楽しいといった心の変化と同列の心の変化です。
「えっ、ミカさん、ポジティブな感情はよくても、ネガティブな感情は悪いものだとばかり思っていました」といった声が聞こえてきそうですね。
怒りは、「悪い感情」ではありません。感情そのものに、「良い」「悪い」はないのです。
でもミカさん、怒りの感情を向けられるのも嫌だし、自分が怒りを感じるのもなんだか……。そうそう、怒りで相手を攻撃してしまった後のやっちゃった感も好きじゃありません。やっぱり負の感情な気がするんです!
そうですよね。実は、私も以前はそう思っていました。でも、今は違います。
今回の記事で少しでもみなさんの気持ちが軽くなったらうれしいです。
数ある感情のなかで、「怒り」を一番大切に扱ってほしいと願っています。
あなたの中の怒りを大切に
怒りを大切に扱うって、ミカさんは変なことをいうなぁ…と思うでしょうか。
無視されたり、容姿をからかわれたり、身に覚えのないことで非難されたりすると、怒りの感情で胸がいっぱいになりますね。
怒りがこみ上げてくるのは
「私は感情のある人間として生きている」ということ。
怒りの感情を抱くのは、あなたの心がとっても健康な証拠。
これが一番伝えたかったことです。
そして、自分が怒りを感じることに対して罪悪感を抱かないでほしいのです。
怒りは、あなたを守るためにある大切な大切な気持ちの表れだと言いうことを忘れないで。
怒ってもいいよ
怒っていいです。
怒りを感じていいんです。
大事なのは、怒らないことじゃなくて
怒りに支配されないことだから。
もう一度言います。怒りは感じていいです。でも、怒りに支配されてはダメです。
怒りに支配されるというのは……
唇や胃のあたりがワナワナと震えたり、心臓がバクバク波打ってたり、こぶしをギュッと握りしめたりする状態。
そういう状態のとき、あなたは怒りに支配されています。
自分で気持ちを抑えられなくて、コントロール不能で、感情が爆発してしまう。自分が爆発させるのではなく、爆発してしまう。
これは受け身の状態ですよね。だから「支配される」と表現しました。
本当に不思議なことに、自分の気持ちなのに受け身になってしまうのです。
怒りに支配されると何が起こるか
怒りに支配されると、何が起こるのでしょう?
そうですね、友人やパートナーとの間に生まれていた『温かな関係』を失ってしまいます。
コントロールがきかない感覚で相手を非難していると、「怒り」は自分を守るためでなく、自分を正当化するために使われてしまいます。
相手をやっつけることだけが目的になってしまうんです。もしくは、自分がスッキリしたい気持ちだけが強くなってしまう。
本当の目的である自分を守ることが、シャンパンの蓋のようにスッポ~ンと飛んでいってしまうのは、とても残念。
「怒る」ということは、相手をやりこめることではなく、自分を守ろうとする、あなたの気持ちの表れでしたよね。
怒りは、身体や心を守ってくれる感表。
怒りは、行動する勇気のもととなる気持ちの表れ。
怒りは、決断する力にもつながる。
怒りは、自分が平等に扱われていないことに気づくきっかけでもある。
何かを失った状態で動けないとき、怒りのエネルギーで次へ進めることもある。
怒りってあなたの宝物みたいでしょう?
怒りの暴走は喪失につながる
怒りが暴走すると、あなたはいろいろなものを失ってしまいます。
かけがえのない人。大切なもの。友情。愛。信頼する気持ち。新しい何かと出会うチャンスだったり、何かが生まれるきっかけだったり、ほかにもたくさんありそうですね。
本当は手に入るはずだったものを失う前に、もしよかったら上手な怒り方を選んでみませんか?
自分の感情を知れば、相手に伝わるやり方もわかる
「自分の本当の感情をキャッチして、それをパートナーに伝えるのって、すごく難しい」クライアントさんたちの90%がおっしゃいます。
大丈夫、コツがあるんですよ。
感情、特に怒りについては、事柄をふたつに分けてみましょう。
ひとつめは、自分がどう感じ取るのか。
もうひとつは、どう伝えるか。
この、二つをわけることで、問題点と行動が明確になってきます。
怒りがピークに達すると、一体自分は何で怒っていたのか忘れてしまいます。
または、普段から自分の気持ちに目を向けるのが苦手な人でしたら、自分がなぜモヤモヤしているのかわからないとか、どんなふうに怒りを感じているのかがわからないかもしれません。
そういう状態だと、もやっとした気持ちだけが残ってしまいますね。
怒りの感情は、「自分を軽んじられた」ことから発生しています。となると、何が軽んじられたのかを見つけることが正しい怒り方へ近づくことになります。
自分がどう感じているのか
自分の身体の中を探ってみること、今まで気づかなかった気持ちが出てきます。リラックスして、ゆっくりと自分の身体を意識してみて。
胸のあたりにつかえた感じはない?
肩が張っている感じは?
おへそのあたりに力が入っていない?
腰は重くない?
身体ってとても正直で、自分が感じていないことでも、塊やこわばりといった具合に、筋肉の緊張として存在しているんですよ。
「感情は筋肉に宿る」と、ゲシュタルト療法の岡田法悦さんから聞いたこともあります。
私は喉に軽く力を入れることがくせになっていてたことに、最近までまったく気がつきませんでした。喉を抑える力は怒りではなかったのですが、ガマンにつながっていました。
本当は自分の言い分を主張したいけれどできなくて、「主張するほど私の意見など大切じゃないかもね」と、自分で決めつけていたのが、慢性的なの喉のしめつけにつながっていました。
おそらく子どものころから喉に軽く力を入れる癖があったように思います。
話を怒りに戻しましょう。
身体の中に何かが見つかったら、
どうしたの?
何に対して怒っているの?
もしかして悲しい?
本当はどうしてほしい?
と聞いてあげてください。
そして、その答えをぜひ彼に伝えてみて。
自分の気持ちや、どうしてほしいのかを。
一度ではうまくいかないかもしれません。でも、今までやってないことをやってみるのは、パートナーと新たな関係を作り上げるのに、きっと役に立つはずです。
温かな気持ちで自分の身体に問いかけて、何かが出てきたら、小さな勇気を持って彼に伝えてみましょう。
怒りは友達
あなたの中に
怒りがあるのはいいこと。
怒りは生きている証。
怒りは、あなたの心に住んでいる、あなただけが知っている大切な友達。
Comment
ミカさん、お久しぶりです(o^^o)
早速、「怒っていい」という記事を読んで
助けていただきました。
彼とは何とかうまくやっています(o^^o)
ただ、彼が言葉が少ない人で・・・
以前からそうだったんですが、
理由も言わないで、結果しか私に言ってこない人だし
なにか身辺で変化があっても、何も言ってこないんですよ><
先日、そのことで「私それ知らないけど・・・」って事があって、それを彼に伝えたら
「全部把握していないとダメなの!?」って、私が束縛をしているような言い方をされたので
それで少し揉めまして(^◇^;)
ミカさんに出会うまでは、
直ぐにカッとして、怒りを彼にぶつけまくっていたので
ここでまた怒ったら、以前に逆戻り!?って凄く不安だったんですが・・・
ミカさんの記事を読んで「怒ってもいいんだ!支配されなければ」と思って
その怒っている気持ちを、彼に伝えました(もちろん冷静に♪)
今までは、怒っていることを伝えるときにブレが生じてしまい
植樹したての木の様に、あっちゃこっちゃに枝分かれして
的を得ていない伝え方でしたが
今は、「私が怒っている」事を、太い幹として話ができるようになったので
彼に、私の気持ちを伝えたところ、
第一声「ごめんなさい」と謝罪の言葉を聞くことができました(o^^o)
なので私も彼に「怒ってごめんなさい」って伝えることができました。
たまに自信が無くなって
一瞬ネガティブな気持ちが出てくる時もありますが
「自分が幸せになるためには」を軸に
今を元気に生きています(*^-^)v
ミカさん、カウンセリングが終わってからも助けていただきありがとうございます(o^^o)
また何かあったら、助けてくださいね♪
広美さん、お久しぶりです!
カウンセリング終了後が完璧な自分ではないですよね。生きていれば、いろいろなことがあります。
大事なことは広美さんがおっしゃるとおり「自分が幸せになるためには」を軸にして、今を生きることです。
時には、今を元気に生きるのが難しいと感じるかもしれません。
そうしたら「今を元気に生きるのが難しいんだね」とカウンセリングでやったように自分自身に声をかけ、自分の気持ちと友達になってみてください。
応援しています。