【公開講座4日目】恋愛変化の肝~プログラミングを見つけよう~
こんにちは。
心理カウンセラーのミカです。
今回のタイトルは、恋愛変化の肝!
つまり、恋愛問題のカギとなる、あなたのプログラミングを見つけていきますよ。
プログラミングの見つけ方
私がいくつかヒントを挙げていくので、ひとつずつ探ってみてくださいね。
① 同じセリフを思い出して
第一のヒントは、周囲の人や友人、またはパートナーから言われた同じようなセリフにあります。
「すぐに怒るよね」とか
「関係が深まると、逃げるよね」とか
「もう君の期待に応えられない、ゴメン…」
などなど。
あなたは自分のことなので、それが特別なこととは思わないでしょう。けれども、多くの人から言われた言葉は、あなたの反応のパターンがブーメランとなって自分に返ってきている印なんですよ。
この周囲の言葉は、出勤直前どんなに探しても見つからない車のカギが、昨日着ていたジャケットのポケットに手を突っこんだ瞬間、「あっ、こんなところにあった!」と思わず声を上げるほど重要です。
ミカさんってば、大げさなんだから……と言われそうですが、いやいやホントに大事なんですって。
② 敏感な反応はある?
また、他人から見ると“ちょっとしたこと”で過剰に反応をしてしまう部分。それもあなたのプログラミングのヒントです。
例を挙げてみますね。
「〇〇するのをやめるんだ~」と軽く話し始めた知り合いに対して、「おぉ~、それって逃げるみたいだねぇ」」と私の方も軽い気持ちで返したら、「ミカさん、何言ってるんですか!」「逃げることはすっご~~~く大事ですっ!!」と、逃げることの重要性をとくとくと知り合いが語り始めたのです。
逃げることが良いことだとか悪いとことだとか、私は一切言っていないのに、強烈な反応が返ってきました。
あれ~っ?一体何が起きたんだ?とひるんだことを覚えています。(個人的には、状況によって臨機応変に逃げたり逃げなかったりがいいと思っています)
よくよく話を聞くと、その人にとっては逃げることが人生のある場面において、とても重要な意味があったことがわかりました。
その過去の出出来事と、さっきまで交わしていた会話の内容はまったくつながらないのですが、知り合いにとっては“逃げる”という言葉に強い気持ちがあること、その言葉に反射的に反応してしまうことがわかりました。
“逃げる”に過剰反応する方の恋愛を考えてみると、相手がまったく意図しない言動に対しても「私は逃げなきゃいない!」と反応し、関係がギクシャクするかもしれませんね。
もしかすると「逃げない彼は話しにならない!」と小さな出来事に対して、勝手に決めつけが起こる可能性もあります。
③ 本当はイヤだけれど、ムリしている状態
第三のヒントは、心と頭と身体が不一致な状態。顔では笑っているけれど、本当は嫌でたまらないといった具合に。
このようなときには、現在置かれた状況が、過去の自分の経験から「これは耐えられない」→「なんとか笑って過ごそう」といった状態になっています。
自分では気がつかなくて、無意識に笑みを浮かべるのが習慣になっているのでしょうね。これは防衛といって、自分を守るための心の動きです。
ヒント①にかぶりますが、人から「なんか…笑ってるけど…」などどと言われることがありませんか?
だとすると、そこにプログラミングに関わるヒントが埋もれています。
④ 自分をしばる声もふりかえってみよう
4つ目のヒントは、脅迫的な声です。
自分の頭の中に、下記の言葉のどれかがくり返し出てきませんか?
■禁止令■
・私は存在してはいけない
・私には価値がない
・私は女らしく(男らしく)してはいけない
・私はいい子でいなければいけない
・私は幸せになってはいけない
・私はガマンしなければいけない
・私は感じてはいけない
・私は考えてはいけない
■命令■
・おまえは完璧であれ
・お前は女らしく(男らしく)していろ
・おまえは他人を喜ばせろ
・おまえは一生懸命にやれ
・おまえは強くあれ
・おまえは急げ
・お前は確認しろ
なんだか、苦しくなりますね。
禁止令や命令は自分の頭の中で考えるので、誰かに言われたセリフというよりも、自然と自分がそうであらねば!と感じられます。
でも本当のところ、養育者と接するなかで、あなたが何度も受け取った言葉や態度が、あなたの心にしみ込んでプログラミング化されたものです。
無意識に取り込んでしまった。その無意識が、恋愛を含む対人関係に影響を与えているのです。
もっと詳しくいうと、それらの取り込んだ声に対して、正反対の声を何度も心の中に反響させているケースもあるんです。
拮抗禁止令と言うのですが
私には価値がない
という声に対しては
価値があることが人生においてすべてだ!
とか
私はすごい!価値ある人間だ!
といった具合に
価値がない(と無意識に思っている)自分を、奮い立たせるような感じです。
実際に「親に存在価値がない」と言葉を浴びせられてはいなくても、親の態度から「自分には価値がない…」と取り込んでしまったのかもしれませんね。
もしあなたが「自分には価値がある!」と脅迫的に感じているとしたら、世の中のすべてが「価値があるか、ないか」に見えてしまいます。
そして、自分ばかりでなく他人に対しても価値のあるようなことをしていないから「ダメな人」と思うようになりますね。
人を見る目は、生産的であること、学歴が高いこと、年収が高い職業に就いていることなどが大事になります。
その考え方が対人関係(恋愛関係)に影響しているとしたら、相手の態度が悪いとか男運が悪いのかな…と思う前に、「自分の考えが極端かもしれない」と一瞬立ち止まってほしいのです。ほんの少しだけでいいので。
心には人それぞれ独特の流れがある
私は、このような心の流れがあることを、心理学の勉強をして初めて知りました。
そして、恋愛に心理カウンセリングが絶対に必要だと思っている理由も、ここにあるのです。
自分以外の人になったことがないので、自分の心の流れなんて自然すぎて、注目したこともありませんでした。
でも、対人関係を左右するものだとは……。
もちろん恋愛も、です。
実は今でも私の中に、子供時代に取り込んだプログラミングがあると、ときどき感じます。
カウンセラーなのに?といぶかる方もいらっしゃるでしょう。
私の恋愛依存症となる出発点は、おそらく父親のアルコール依存症。いつ暴れだすかわからない怪物が毎晩リビングにいたので、今でも日本酒の匂いや大きな声を聞くと、一瞬身体が固まってしまう感覚になります。
このような状態を発達性トラウマによる複雑性PTSDと称しますが、自分ではよくここまで回復したと思っているので満足です。
自分に向ける愛、そして他者に向ける愛も、自分なりに育っている感覚をふとしたときに感じて、胸にあたたかなものが流れます。
恋愛依存症の方でしたら、完璧には治らないかもしれませんが、60%の回復を目指すことで生きることが楽になります。
さあ、明日はあなたのプログラミングを見つけるさらなるヒントとなるように、私のプログラミング事例をご紹介しますね。
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心理カウンセラーによる
地に足の着いた恋愛学
カウンセリングルームmika
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