【公開講座7日目】シナリオを変える
こんにちは。
心理カウンセラーのミカです。
あなたの恋愛でくり返されるシナリオは書けましたか?
そのシナリオを変えていきましょう。
現在のシナリオを変える
彼とあなたのシナリオを変えるコツは、準主人公である「相手の言動を変えようとしない」です。
過去と相手は変えられない
という心理で有名な一文があります。
相手を変えたくなるのですが、自分にコントロールできないことを変えるのは、天と地をひっくり返すほど不可能。
自分の気持ちさえよくわからないことが多いのに、自分以外の人の気持ちをあれこれと想像するのが、そもそもの苦しみの始まりですよね(そんなことは、と~っくにわかっていますっ!と声が聞こえてきそうですが)。
想像や妄想に加えて、相手の行動を変えたい気持ちも出てきますが(私もたまにあります)、自分の長年の習慣や行動を変えるのも四苦八苦するのに、どうして相手の行動を変えることができるでしょうか。
恋愛相手は、あなたの願う正しさで生きているのではありません。
あなたと一緒にいたいと思って過ごしているのです。相手が離れていくのはとても残念なことですが、単純に「もうあなたと一緒にいたくないから」だけではないでしょうか。
相手の気持ちや相手の行動に向きがちな視線を、自分自身に向けていきましょう。
「彼が○○をしている」
「彼はどうして~なの?」
「彼は私のことをどう思っているのかなぁ…」
から
「私は何をしたいのかな」
「私は自分のことを理解してみよう」
「今日、ひとつだけ自分のために好きなことをしよう」
「ひとりの時間、私はどうしいていると幸せを感じる?」
に方向をシフト。
これまで、自分への意識を向ける習慣がなかった方は、「あなたは、どうしたい?」と聞かれると頭の中が真っ白になってしまうかもしれません。
その場合は少しずつ練習していきましょう。小さなもの、できるだけハードルの低いことから始めるのが私のモットーです。なにか小さな物を買うときに「これこれこういう理由だから選ぶ」を、「直感で選ぶ」にシフト。やってみてくださいね。
ここからは、彼との間で起きたシナリオと、過去のシナリオ(親子間の出来事)を照らし合わせていきます。
過去のシナリオ ~恋愛依存の始まり~
恋愛に依存する方(恋愛が思うようにならない方)は、育ってきた家族の中で依存する体験が欠如していたのです。ここでいう依存とは、適度な依存のこと。
さびしさや怖さを感じた子どもが、親にさびしい気持ちを聞いてもらうとか、「何があったの?」「大丈夫だよ、怖くないよ」と声をかけてもらう。それは、子どもだったら当然体験していいはずの、小さな小さな依存です。
この小さな小さな依存ができれば、子どもはホッとしますね。心の中に安全な基地ができますから。
自分になにか困ったことが起きても、お母さんやお父さんはきっと助けてくれる、声をかけてくれる、気持ちを聞いてもらえる。
この感覚が、恋愛で求める安心感や満たされる感覚です。大人になっても安全基地を極度に求めるのが、依存的な恋愛だといえましょう。
大切な感覚は“つながること”
また、依存的な恋愛をする方のキーワードは、つながりだと私は思っています。
・子どもと親の心理的なつながり。
・自分のいる家族と、外の世界とのつながり。
・子どものときの「今日の楽しさが、明日につながる」感覚。
これらのつながりが、子ども時代から私の中にはほとんどなかったと気がついたとき、私は心の底から悲しくなりました。
みなさんはどうですか?
多くの方は、恋愛がうまくいかない部分に目がいくと思いますが、まずは過去の自分をふり返ってみましょう。
本当は親に言いたかったこと、本当はこんな家族がほしかったなどをノートに書いてみてください。
小さな依存体験はしていましたか?
つながりはありましたか?
書きながら、叶えられなかった願いやガマンしていた気持ちなどが、今の恋愛パターンや生きづらさにつながっているかを見つけてみましょう。
書いている最中、自分に向ける禁止令や命令、なじみの感覚や感情が出てきたら、3回ほど深呼吸して、ゆっくりと子どもの自分をイメージしてみましょうか。
そして…
「そうやって私は、周りに適応しようとしてきたんだね」と、子どもの自分に向かってそっと声をかけてみてください。
ゆったりと時間をとるのを意識して。
もしも、子ども時代の自分に声をかけられないとしたら、それはそれで大丈夫ですよ。
「今はかけられないね」で十分です。
「イヤだった」が出てきたら「そうだよね、とってもイヤだったね」
「さびしかった」が出てきたら「さびしかったね、ムリもないよ」
そんな具合に、自分の中の出来事を、そのままオウム返しで受け止める。
このように受け入れることを「自己受容」といいます。この「自己受容」こそが、恋愛の問題を和らげる大きなポイントです。
つまり、どんな自分でいてもジャッジしないことが、自分を好きになる感覚への入り口なんです。
自分を受け入れられない人は、当然ながら相手も心の底から受け入れることはできません。
ここが重要です。
自分の心を花瓶の花だと思って、接してみてください。
目を向けないことで花瓶の水は腐り、ときには水がなくなり、花はしおれてしまいます。
心に目を向けないことは、しおれた花があるのに、花瓶の水に意識を向けないのと同じではないでしょうか。あなたの心の中にある感覚や感情は、あなたに目を向けてもらえるのをじっと待っていますよ。
どんな自分がいても、それを受け止めるのはあなたしかいないのですから。
ああ、そういう感覚があるね。
ずっと前からうすうす知っていたよ。
今まで無視してゴメンね。
そのような目を心に向けると、シナリオは自然と書き換えられていきます。
さあ、次回は最終章。
最後なので少し寂しさを感じながらも、私の伝えたいことをしっかりと伝えていきますね。
内容は、生きることや愛についてです。
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心理カウンセラーによる
地に足の着いた恋愛学
カウンセリングルームmika
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