カウンセラーの仕事をしていると、「ミカ先生」と呼ばれることがあります。
そんなとき私はすかさず、「ミカさんと呼んでくださいね」と声をかけます。
その理由は、“先生という役割”を持ちたくないからです。
先生という言葉からは、上下関係が生まれますね。私は力が上とか下という関係性が好きではありません。
たとえ私がカウンセラーであっても、あくまでも目の前の人と対等でありたいですし、ひとりの人間として、問題に直面しているクライアントと純粋に接したい。
そんな想いで日々カウンセリングをしています。
「カウンセラー先生の言葉だからいうとおりにしなきゃ」「カウンセラー先生の言うことは正しいにちがいない」と思わないで、ぜひありのままの姿でカウンセリングにいらしてください。
もちろん、カウンセラーとして私が持っている知識はお伝えします。そこからクライアントさんたちには、自分なりの考えを私と対話したり選択したりしていただきたいと思っています。
クライアントさんたちと私に違いがあるとしたら、心理について勉強を重ねてきたプロであること。そして、勉強の結果として、自分らしい人生を歩み始めながらベストパートナーと出逢えたことぐらいでしょうか。
私自身も、ひとりの悩める人間です。
私の人生と、あなたの人生。
カウンセリングの場で、お互いの生き方がどのように交錯するのでしょう。
私は何を渡すことができて、何を受け取るのでしょう。
それが楽しみであり、怖さでもありと、さまざまなことを感じながら今日という日を終え、明日を向かえる準備をしています。
いつか、ありのままのあなたのお話を聴かせてくださいね。
私は少し緊張しながら、初めてお会いするあなたをお迎えします。