彼の態度に不安を感じてしまう。
職場で自分がどう思われるか不安。
もっと自信をつけたいけど、本当に変われるのかな……。
不安を感じやすい方は、不安を感じる自分はダメなんだ……と落ち込みます。
ん~、ちょっと待ってくださいね。
実は『不安』って良いことなんですよ。
これまでとは違った行動をとると、潜在意識が「それは危険だ」と生命の保持を伝えてくれる構造なので。
恋愛の不安、仕事の不安、将来の不安。生きている限り、不安はあって当然。それは問題じゃありません。不安とどうつきあえるかが問題なんです。
不安を感じない人
じゃあ、どうればいいの?と結論を急ぐ前に、まずは不安を感じない人を取り上げてみます。
今の自分を変えたいからとスーパーポジティブモードで進む人、いますよね?
願望達成や自己啓発がお好きなタイプです。
「前に進め~go!go!」
「不安なんて感じている場合じゃないんだ」
と突っ走るのが好きな人。
または、根拠のない自信で前進する人。
(自信は、根拠があって生まれるものなんですけどね)
そういう人、男性に多いかな。
本当は不安感じてるのにイノシシみたいに突進するタイプは、ある日突然、心にパリン……とヒビが入るのを知っているのかな?
彼らがどんなことを考えているのかわかります。感情を認めると前に進めない。だから意識的に「感じないで進め」と自分を納得させる。
これでは、現実と理想の差がありすぎるんですね。
ほら、こんな感じで。潜在意識と顕在意識が真逆な方向に引っ張りあうので、苦しくなってしまうんですよ。
現実は不安
(=潜在意識)
理想は不安感じないで前進
(=頭で納得 顕在意識)
意識と無意識が真逆の方向を向いているすから、苦しくなるのは当然です。
不安を感じないためにかえって敏感になる人
また、周囲の言動にとても敏感になる人もいます。
本人が感じたくない不安を、人差し指でツンツンとつつかれた!と思ったとたん、勝手に逆上してしまうケースがそれ。
当人は“痛いところを突かれた”と感じます。でも、相手は何もしていないのです。
不安を感じていれば、「そうなんだよ~不安なんだよね」ですむのに、弱みを見せたら負け!と思うことが仇となる状態。
自分の弱い心を感じないようにして、自分を守っているんですね。この心の働きを、心理用語で防衛機制と言います。
守ってばかりしている人に朗報です。不安を感じながらも、不安と上手くつきあって着実に進んでいける方法があるんですよ。
不安とつきあう質問
不安とつきあう方法は、脳にとって適切な質問をすることです。
不安を感じてはいけない
ではなく
この不安がなくなっていたらどうなるんだろう? そのためには何ができるんだろう?
と自分にとって『簡単で』『ハードルの低い行動』をイメージしてみましょう。
例えば私でしたら、
高い山に登りたいけど、この1年は座り仕事ばかりで体力が落ちた(現実)
不安を感じる(感じてOK)
もう一度登りたい(理想)
この不安がなくなっていたらどうなるんだろう?→今以上に笑顔になれる
そのためには何ができるんだろう?
私にとって『簡単で』『ハードルの低い行動』は……
1週間に3回の散歩。1回は60分。
さっそく取り掛かる。
こんな感じですね。
その散歩が定着したら、また、同じ質問をしてみます。
こんどは、ゼロからでなく少し体力がついたポイントからのスタートなので、もっと理想に近づいていけますね。3,000メートル級の山登りに対して、着実に進んでいるということです。
小さな行動は自信のつく経験が積み重なるので、根拠のある自信が生まれます。
恋愛における不安の対処法
もし、あなたが恋愛の不安を感じるようでしたら、まずはその不安を落ち着かせましょう。
不安OKと受け止めてから、質問をしてくださいね。
本当は別れたいのに、彼に誘われるとフラ~っと会ってしまうのでしたら
この不安がなくなっていたらどうなるんだろう?
→彼ときっぱり別れて、理想のパートナーと出逢える
そのためには何ができるんだろう?
自分にとって『簡単で』『ハードルの低い行動』は……
「ごめん、今日はムリ」とだけ返事する。
こんな感じですか?
ここで一気に「もう、絶対に会わない」と、高い目標を持たないことが大事ですね。
2度と会わないなど簡単にできなくて、「こんな自分はダメ……」と落ち込むのが目に見えるので。
では、今回はここまでです。
あなたも適切な質問で不安を味方につけてくださいね。