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【恋愛依存症を治す3つのカギ】依存歴30年を克服した心理カウンセラーの私が解説します

      2023/02/27

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恋愛依存症カウンセリング
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静岡市在住。愛情問題専門の心理カウンセラー。恋愛アドバイザーでもなければ、導く人でもありません。「問題が起こる根っこの部分」をクライアントと探していくことで、自然と問題がなくなっていくようにかかわっています。
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こんにちは。心理カウンセラーのミカです。

 

今回は、依存と依存症の違いや恋愛依存症についてわかりやすく説明していきます。もちろん、恋愛依存症を克服する具体的なヒントもお伝えしますね。

 

この記事では、恋愛依存症のキーワードを赤字で表示してみました。

 

私が厳選した3つのキーワードは、恋愛依存症を抜け出すヒントでもあるんですよ。ぜひ赤文字を意識しながら読み進めてくださいね。

 

そもそも依存ってなあに?

 

依存

 

人はひとりぼっちになるとさびしいと感じます。それは、生まれつき「誰かとつながりたい」本能があるからです。

 

人や物に頼ったり寄り添ってもらうことで、「あ~、なんとなく安心するなぁ」とホッとします。つまり依存は、心の安定感や身体の満足感を得て気持ちを落ち着かせるとても自然な行為です。

 

私など、毎晩ぺっちゃんこのスベスベ枕を触ることで、寝るときに胸の中がス~っとしたものです。まあ、幼稚園の頃の話ですが、これも依存といえます。その枕が見当たらないと、軽いパニックを起こしましたし(笑)

 

だから「私は依存症なの?」と、必要以上に神経をピリピリさせることはないですよ。ただし依存には、良い依存やあまり良くない依存があります。

 

そのポイントを押さえると恋愛依存症の仕組みがグッとわかりやすくなるので、ここからは恋愛依存症をパートナーとの関係で説明しますね。

 

※依存には、物に対する依存や行為への依存もありますが、今回は主に人への依存について設明します。

 

 

良い依存とは?

 

ほどよい距離

 

上の図のように良い依存は

 

①自分の考えがあって行動できる

②相手を尊重している

③必要なときは、お互いに支え合ったり助け合ったりできる

 

自分が自分らしくいながら、相手とほどよい距離の関係を保っています。

 

方程式で書くとこんな感じ

 

自分軸 ≠ 相手の軸 = 心地よい

 

自分軸がしっかりしていて、自分も相手もいい感じですね。

 

さて、良い依存に対して良くない依存があります。それが恋愛依存症です。

 

 

恋愛依存症の問題点

 

恋愛依存症

 

どこが問題なのかというと、“自分の安心感や満足を得るために”常に相手にしがみつくことです。

 

つまり、相手を支配して束縛するのです。

 

依存された側は自分らしくいられないので、とても息苦しく感じますね。もちろんふたりの関係は、一方が迫るほど歪んでいきます。

 

相手を支配する典型的な行為には脅しがあります。脅しには、威嚇したり押さえつけるだけでなく弱さの脅しもあるんですよ。

 

実は、この状態がエスカレートするとストーカー行為につながります。恋愛依存症ストーカー行為も一方的に相手にしがみつくうちに、自分をコントロールできなくなることが共通点です。

 

方程式で書くとこんな感じかな。

 

自分軸 < 相手の軸 = 相手は息苦しい

 

自分軸は小さくて、相手にアンテナが大きく傾いているといったらわかりやすいでしょうか。

 

別れたいのに別れられない人や不倫の泥沼ハマっている人は、身も心も相手におんぶしている状態。まさに恋愛依存症です。たぶん頭の中は、こんな考えがグルグルしているのではないでしょうか。

 

【ステップ1】
彼は奥さんと(もう一人の彼女と)離れる気がないこと薄々わかっているけど、会いたくてたまらない。

 

【ステップ2】
将来に希望が持てない恋愛に、何もかもイヤになってしまった。

 

【ステップ3】
本当は彼と別れた方がいい。でも、ひとりぼっちは耐えられない。だからいつも私と一緒にいてほしい。

 

こうなるとコントロールできなくなるだけでなく、せっぱつまった感じがしますね。

 

これが恋愛依存症の特徴です。何かに駆り立てられているような、じっとしていられないような感覚。しかも、本人もどうしたらよいのかわからないまま深みにハマっていくのです。

 

自分が自分でなくなる感覚が怖いですね。また恋愛依存症には、共依存という依存のパターンもあります。

 

 

恋愛依存症によくあるパターン【共依存】

 

共依存

共依存は、どちらかひとりが一方的に相手に迫るのではなく、お互いに息苦しいと感じながらも、離れられない状態。

 

共に依存するので共依存(きょういぞん)と言います。なぜか苦しいと思いながらも、相手と一緒にいることで安心感を得ているのですね。

 

心がくっついたり離れたりと、ふたりの関係の変化が何度も繰り返えされることも特徴です。

 

ふたりで依存しあう共依存を方程式で書くとこんな感じ

 

自分軸 ≒ 相手の軸 = お互いが苦しい

 

まるでふたりが溶けあっている感じがしませんか?この状態を「心の境界線がない」と言います。

 

ちょっとだけ、この図をながめてください。人の周囲に円が描かれていますね。これが心の境界線のイメージです。

 

境界線

あなたの心の境界線をイメージしてみましょう。

 

あなたが感じること
あなたが思うこと
あなたが行動すること

 

あなたを中心としたあなたの世界は、あなただけに属しています。あなたの意志なしで、他人から境界線の内側に侵入されることなど、決して許されることではありません。

 

他人が自分の庭にズカズカと侵入してきたら、とても嫌な気分になりますよね。

 

また、勝手に国境を越えてしまったら、大きな問題となります。

 

それは人にもあてはまり、自分の考えや行動を他人に勝手に決めつけられたら、どんな親しい間柄でもとても苦しくなるのです。

 

苦しい状態は、「心の領域に無理やり入りこまれた」ということ。人の境界線は、恋人、親子、友人など、どんな関係にもあります。

 

境界線がなくなると、「自分はこれでいいんだ」といった気持ちがなくなってしまうんですよ。

 

恋愛問題の根本となっている境界線の問題を、さらに詳しく記事にしました。30年前の私が知りたかった内容です。

 

共依存関係にある人の考え方

 

心の境界線がない共依存関係にある人は、こんな考え方をします。

 

「苦しいのに彼から離れられない」

「彼に尽くすのが愛なんだ」

「あの人には私がいないとダメなの」

「きっと彼はいつか変わってくれる」

「彼があんな態度を取るのは、私が悪いのかもしれない」

 

特に、自分を責めてしまうのが共依存者の特徴。ダメ男に惹かれる女性に多いですね。

 

ということで、ダメ男の例がこちら

・恋愛対象が複数いる人

・精神的な苦痛を与える人

・暴力をふるう人

・借金をくり返す人

・ギャンブルをやめられない人

・極度の飲酒をやめない人

・ロリコンや〇〇フェチなどの性癖がある人

・女性を性的な対象としか見ていない人

 

ひとことで言うと、自分に自信がない人です。

 

自信のなさを必死に隠そうとするので、「他のヤツと会うな」とか「自分だけを見ろ」と強制したり、ささいなことであなたにキレます。あなたの行動を詮索するのも、よくみられる行為です。

 

不思議ですねぇ。こんな相手とは離れたらいいのにと思うのですが、恋愛依存症になると離れたくても離れられなくなるんです。

 

また、自信がないのは彼だけでなく、女性の側にも自信がないケースがとても多い。

 

このように、自信がなくて虚勢をはっている男性と、自信がなくて心の空洞を埋めてほしい女性が恋愛状態に陥ると、ほとんどの女性が自分悪いのでは…?と自分を責めてしまうのです。

 

私が悪いのでは?でも、彼を理解できるのは私だけ。私がもっと頑張れば…と、支えながら相手とつながることで安心感を抱くのでしょう。でも、尽くす行為と奪われる感覚が続くので、心がとても疲れてしまいます。

 

 

心(感情) 

安心感がある でも 満たされない

 

頭の中(考え) 

ずっとこのままでいたい でも この関係から抜け出したい

 

両極端の感情や考えがグルグルと頭の中を駆け巡るので、かなり苦しくなります。

 

・最後にはいつも浮気される人

・ダメ男ばかり好きになってしまう人

・モラハラやDVをする相手に振り回される人

 

は、共依存の関係にあるといえますね。

 

もう他界していますが、私の母のようにアルコ―ル依存症の夫を見捨てずに支え続ける行為も共依存です。

 

つまるところ共依存は、関係性の問題です。

 

 

恋愛依存症は病気

 

恋愛依存症になると、本来は満たされるはずの愛が、耐えられない苦しみになります。でも相手を失うのは、もっと苦しい。こんな感じでどこまでも愛情が混乱していきます。

 

薬物中毒者がヤク切れになると手が震えるように、恋愛対象の相手なしでは生きていけない禁断症状が起こります。

 

それが恋愛依存症は病気といわれる理由です。

 

ここまでのおさらい

・依存はさびしさから始まる

・依存は誰にでもある自然な行為

・良い依存はお互いを尊重する

・恋愛依存症は相手にしがみつく

・恋愛依存症になると、自分の感情や考えや行動をコントロールできなくなる。

 

 

恋愛依存症を克服する具体的な方法

 

さあ、ここでキーワードの出番です。

 

・自分軸がない

・さびしさで相手にしがみつく

・自分をコントロールできない

 

これらがキーワードでしたね。

 

 

自分が恋愛依存症だと思う方は

 

①自分軸を作る

②さびしさを埋める対象を変える

③自分をコントロールする

 

この3つを意識してください。

 

①恋愛依存症の私は、自分軸を作るためには何をすればいいの?

 

自分はどうすれば幸せになれるのか?に焦点をあててみましょう。どうすれば相手は喜ぶのかに焦点をあてないことが大事です。

 

同時に、相手の現実の姿を見つめましょう。あなたを心配する友達や知り合いからは「あんな人、ありえないよ」「止めたほうがいい」と注意されていませんか?

 

相手の方がそう言われる事実を紙に書き出してください。これで客観視するのです。

 

 

②恋愛依存症でさびしい……。どうしたらいいの?

 

友達や仲間とつながりましょう。あなたの心の空洞を埋めるのは、彼の存在ばかりではないですよ。

 

女友達。ときどき顔を合わせる仲間たち。一緒にいるとなぜか安心する人など。彼らはあなたが心を開くことで、きっと喜んで一緒に時間を過ごしてくれます。

 

彼以外の人間関係を築いていくと、健康的なつながりの感覚が胸に広がっていくことでしょう。

 

いつも特定の友達だけにさびしさを吐き出すと、聞く側は嫌になってしまいますから、できればつながる関係は数人の友達に分散させるのが理想的です。

 

または、人以外のものとつながることもお勧めです。

 

自然の中に身を置いて、自然とのつながりを感じるのはどうですか?私は苦しくなると、よくぼんやりと海を眺めたもです。

 

手のひらに乗るような小さな鉢植えを買ったこともあります。折れた茎から新しい芽を出す様子に驚きながら、自分も新たに芽吹くことができそうな気がしました。

 

大げさに考えず、ちょっと散歩するだけでもいいですね。

 

ほかには趣味やスポーツとつながったり、勉強するなど新しいことを始めると変化を感じられるでしょう。

 

 

③恋愛依存症で気持ちをコントロールできない。どうしたらいいの?

 

相手とつながることで「私は何を期待しているのかな?」とか、相手とつながれないと「私は何を恐れているのかな?」とイメージしてみてください。

 

少しの間立ち止まって自分の心の中をのぞいてみると、意外な答えが見つかるかもしれません。

 

また相手とつながったらダメ!と無理やり頭で思い込もうとすると、よけいに苦しくなります。そんなときには、自分が今はそういった状態なんだなぁ……と、まずは自分を受け止めてみましょう。

 

そうすれば抵抗が収まり、自分にとって一番良い道がわかってきます。

 

 

まとめ&恋愛依存症の方へのメッセージ

 

恋愛依存症からの脱出をひとことで表現すると、「依存する対象を『 恋愛 』から他のものにシフトする」です。

 

今すぐには難しいと思います。それでも、今日は友達とつながれた。次の日は自然とつながれた。1週間後には新しいことにチャレンジできた。少しだけ冷静になれた。

 

こうしてくり返していけば、いつの間にか恋愛依存症から抜け出していることでしょう。できることから、少しずつやってみてくださいね。

 

恋愛依存症の克服は、自分の人生を取り戻すことに直結します。

 

最後に。

 

かなり荒療治ですが、知り合いが言っていた言葉を紹介します。

 

ドン底まで落ちたら、それ以上落ちようはない。あとは上がるだけだよね。

 

う~ん……。これは「行きつくところまで、とことん行ってしまえ」ということなのでしょう。私もかつてはドン底まで落ちた感がありましたから、一理あるなぁと納得してしまいました。

 

でもね、暗い海の底から浮かび上がるのって、並大抵の努力では難しいって思います。できれば、この記事を読んでくださっている方には、苦しい想いをしてほしくないのが正直なところ。

 

ドン底まで落ちる前に、まずはこの記事の内容でできそうなことをやってみてください。

 

自分軸 
つながる 
コントロール

 

この3つのキーワードで、あなたも恋愛依存症から抜け出してくださればと願っています。

 

ちなみに恋愛依存症は、育ってきた家庭環境の影響で、大人になって生きづらさを感じるアダルトチルドレンと密接につながっています。

 

生きづらさがあり、ありのままの自分で恋愛できない方は、こちらの記事を参考になさってください。

 

同じパターンで恋愛が終わってしまう方は8日間の公開講座をどうぞ。「なぜそうなるの?」「どうしたらいいの?」がわかります。

 

克服」と似ていますが「回復」の記事では、自身のコントロールと相手の方に「NO」を言う意味について書きました。

 

こじれる恋愛の根本原因を知りたいと思う方、カウンセリングでどう改善していくのかはこちらのふたつの記事をどうぞ

 

 

 

 

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