みなさんは、「きょうの猫村さん」を知っていますか?
猫村さんという猫が、大好きなぼっちゃんとの再会を夢見て、家政婦をしながら日々を過ごす内容のコミック。いま私が一番気に入っている本です。
出典:きょうの猫村さん/ほしよりこ
その本の中にある一場面で、私はなんとも言えない気持ちになりました。
それは…、この場面。
出典:きょうの猫村さん/ほしよりこ
猫村さんが夢にまで見たぼっちゃんとの再会。
海外のどこに行ったのかわからないぼっちゃんと、もう一度会いたい一心で英語を勉強して、ぼっちゃんにふさわしい自分になろうと奮闘してきた、いじらしい猫村さん。
この場面には、じ~んときました。
それは、私自身がずっと夢見てきた場面でもあったのです。最愛の人との再会というよりも、一生懸命に探すという部分に私は強く反応しました。
私の場合、一生懸命に探していたのは、自分。つまり、自分探しです。それは、心にぽっかりと空いた穴をどうやったら満たすことができるのかという、雲をつかむような感覚でした。
過去の私は、本当に満たされた気持ちがどんなものか、まったくわかりませんでした。
でも今なら、なぜ雲をつかむような自分がいたのかを理解できるのです。
やさしくしてもらった体験がある人は、自分の中に「やさしさ」があるので、人にやさしくできます。
大事にしてもらった体験のある人は、他人を大事にすることもわかります。
でも、満たされた体験がない過去の私のような人は、「まぼろしの満たされ感」を追い求めて、「にせものの満たされ感」を選んでいたのです。
つまり、追い求めながらも、違う人を選んでしまっていた。
しかたがないことです。だって、求めているものがわからなかったのですから。
もしもあなたの中に「本物の満たされ感」があれば、相手と接しているとき、いま満たされているとわかるでしょう。
本当に求めているものは、必死になって自分以外の場所や人を探しているうちは現われません。
まずは自分で自分を満たしてみてください。
そうすれば、きっとあなたは最愛のパートナーと出会うことが可能になるでしょう。
出典:きょうの猫村さん/ほしよりこ
ぜひあなた自身に
と、自分の中にあるどんな気持ちも否定しないで、受け入れてあげてください。
そうすれば、少しずつではあるけれど、本物の満たされた気持ちが見つかるでしょう。
それができてから、自分以外の人と深い関係を築いてください。
にせものではない、本物の幸せのために。
小さな星のかけらを手のひらに集めれば、きっとそれはキラキラと輝く、この世でたった一つのあなただけの特別なダイヤになることでしょう。