2020/01/15

【自分軸を丸ごと解説】「自分軸」はワガママ? 大丈夫、そんなことないですよ。

 
子猫の顔

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静岡市在住、愛情問題専門の心理カウンセラー。愛と人生について学びながら、うつ・恋愛依存を克服。24年間の結婚生活が失敗した経験と離婚後に理想のパートナーと出逢ったメソッドを幸せになりたいあなたへお伝えします。
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恋愛に限らず、自分軸で生きることはとても大切。自分の考えや感じ方があって、初めて自分を生きることになるのですから。

 

ところが、アダルトチルドレンは自分軸が苦手です。

 

「あなたはどうしたいのですか?」という質問をされると、頭が真っ白になるほど苦手。

 

私も典型的なアダルトチルドレンですから、自分がどうしたいのかまったくわからなかった時期を過ごしてきました。

 

自分軸で生きられない方は、もともと自分軸で生きてこられなかった環境にいて、それが今も続いているのです。自分はダメなんだと落ち込まないでくださいね。

 

今回は「自分軸」とは何か、はたして自分軸はわがままなのか、そして自分軸で生きる練習をお伝えします。

 

自分軸とは

 

自分軸をひと言で表現すると、自分が感じることのすべてです。

自分自身を感じる猫

 

感情があって、人は考え行動します。

 

ところがアダルトチルドレンは、育った家庭環境で自分にアンテナが向いていない状態が長く続いていたので、自分の感じ方よりも

・こんなことをしたら、お母さんはどうなるのかな?

・お父さんは、どんな反応をするのかな?

・親の期待に応えられないんじゃないのかな?

・友達は、私のことをどう思うのかな?

といった具合に、自分以外の人の感情や考え方、または行動にいつもアンテナを向けていたことでしょう。

 

これが他人軸な状態です。

 

アンテナを外に向けた猫

 

親の言うことを聞かないと子どもとして生きていられない環境だったので、無理もないことです。

 

生まれてくるときには親を選ぶことなどできなかったですし、自分軸で生きられない今の自分を決して責めないでくださいね。

 

周囲にアンテナを張り巡らしていたのは、置かれた環境の中で、幼いあなたが生きぬくための、とても賢い選択だったのですから。

 

ところが、大人になった今でも自分軸がないと、恋愛や友達、または職場の人間関係で支障が出てくるのも事実です。

 

また、自分自身を生きている感覚がなくなるので、苦しい想いをすることだってたくさんあるでしょう。

 

 

自分軸はわがままなの?

 

自分軸=自分が感じることは、決してわがままではありません。

 

自分が感じることは、ほかの誰でもないあなた自身が生きている証です。

 

わがままなのは、自分の感じ方を他人に押し付けること。

 

たとえば

「私がこう思うんだから、あなたも同じようにして!」と言う。

 

これがわがままです。

 

この状態はおそらく、あなたの両親があなたに対してやってきたことではないでしょうか。

 

「あなたのためを思って」と言われて、過剰な期待をされたり、必要以上に干渉されたりしませんでしたか?

 

または、親が自分のことで精一杯で、あなたに気持ちを向ける余裕がなかったかもしれません。

 

子どもは親の愛情を求めて、自分の感じ方や考え方は後回しにします。いつも親の視線を自分に向けようと、子どもながらに一生懸命になるのです。

 

いじらしいですね。

 

そのような環境で育った方は

よく頑張ってきたね。

本当に大変だったね。

あなたは悪くないよ。

これからは、あなたはあなたのままでいいんだよ。

と、もうひとりの自分を登場させて、自分に声をかけてみてください。

 

これは、私自身にそっとつぶやく言葉でもあるんですよ。心理カウンセラーとして活動している今でも、です。

 

人間なので、人生の何もかもが上手くいくことなどありませんし、アダルトチルドレンとして生きてきた私ですから、まだ心の根っこに、かすかな恐れや不安があることがわかっています。

 

大事なことは、自分に何が起きているのかをわかっていること。

 

不安や恐れを抱きながらも、どんなふうに生きていくと自分らしくいられるのだろう?と、自分ができる範囲で感じ、考え、行動していくことです。

 

アンテナを内に向けた猫

 

過去にしばられすぎず、過去をなかったことにもせず、ただ今の自分を感じてみる。

 

そんな自分を丸ごと受け入れると、“私という人間の土台”がしっかりとできあがります。

 

「ミカさん、なんとなくわかったけれど自分軸で生きるって難しいです」というあなたには、自分軸で生きるための具体的なヒントを3つお伝えしますね。

 

ひとりでできるセルフセラピーと、具体的な実践方法をふたつ挙げるので参考にしてください。

 

 

自分軸で生きるためのヒント

 

① セルフセラピーで自分にアンテナを向ける

 

心理療法のひとつであるフォーカシングをご紹介します。フォーカシングは、自分の感情に気づき自分の感覚を信じる練習です。

 

① 静かな場所で、ゆっくり呼吸する。

 

自分で感じたこと、思ったこと、場面、言葉、身体の感覚など、どんなことでもいいので、自分の中に何かが起きたら「それが自分の中にあるんだね」と受け入れる。

______________________________

なにがあるのかなぁ?

どんな感じかなぁ?

身体はどう感じているんだろう?

身体はどう反応しているんだろう?

______________

こんなふうに、自分にそっと声をかけてみてください。

 

③ 不安や恐れ、イラ立ち、怒り、悲しみなどを感じたら、そのまま心にゆっくりと広げる。

 

今まで自分の内面に注意を向けることがなかった方は、②と③が出てこない場合もあります。その時は、出てこない自分を受け入れてみましょう。

__________________________

今は、何も出てこないね。
_____________

といった具合に。

 

④ 出てきたものは全部認めて、ゆったりとした気持ちで、穏かにていねいに関心を向けてみる。

出てきたものを否定しないでくださいね。評価をしないで、決めつけや消そうとしたり、無視したりもしないで。

 

⑤ ①~④をくり返す。

 

⑥ 終了は自分に「今日はここまでにする?」「もっと続けたい?」と聞く。

 

ポイント

フォーカシングのポイントは身体の感覚です。身体の中に何かを感じたら、それがあるんだと認めてみましょう。

 

その身体の感覚は、長い間自分が気づかなかった感覚かもしれません。それは、あなたに大切なことを伝えたいメッセージです。

 

私もときどきひとりでフォーカシングをやりますが、身体の感覚に対して

そこにあるんだね。

ずっと気づかなかったよ。

今まで無視していてごめんね。

あなたは私の大切な一部だね。

と言葉をかけるようにしています。

 

これが自分自身を丸ごと受け入れる練習で、自分軸であり自分の土台です。

 

自分を受け入れる練習は、おそらくあなたが子どものときに親から言ってほしかった「あなたはそのままでいいよ」と同じことに気がつくことでしょう。

 

自分で自分を癒すだったり、自分を好きになるとか自分を愛するって、こんなことなんだなぁ…と体験できます。

 

注意

フォーカシングをやるときに、ひとつだけ注意点があります。ひとりでやるときには、やることが安全かどうかを自分に聞いてみてください。

 

このシンプルなセラピーをやれそうだと思ったら続けて、大きく気持ちが揺れそうで怖い…と思ったら、絶対に無理をしないでください。

 

今の私は、自分に向き合うことが難しい状態なんだな…と受け入れるところでストップです。

 

② 美術館で自分軸を体験する

 

ひとりセラピーが難しいと思う場合は、美術館で自分軸の練習をしてみることもできます。

 

えっ、美術館で?という声も聞こえてきそうですね。大丈夫。ぜんぜん難しくないので、挑戦してみてくださいね。あまり混んでいない美術館を選ぶと練習しやすいでしょう。

 

① 美術館のパンフレットや解説などは読まない。よけいな情報は頭の中に入れない。

 

② 美術館の作品すべてを、サ~ッと早足でチラ見する。

 

③ 気になる作品までもどって、ゆっくりと作品そのものを感じ取ってみる。

この作品は、どんなことを言いたいのかな?などと、作者のメッセージや作品の背景を考えないで、ただ自分がその作品に対して何を感じるかに注目してください。

 

美術館にあるすべての作品をじっくりと鑑賞しようと思わないこと。ひとつひとつの作品をていねいに鑑賞するのは、どの作品とも深い関係を持てないのと同じですから。

 

友達関係も同じですよね。たくさんの友達がいても、浅いつきあいだけだったりする。それよりも親友がひとりいれば、どんな悩みでも打ち明けられますし、その人がいるだけであたたかな気持ちになれます。

 

美術館の解説や作者のメッセージを読み取ろうとするのは、あなたが子どものときに周囲の状況にアンテナを向けていたのと同じ。

 

美術館ではこうしなければならないという、世間一般のルールに従うことなどありません。ただし、ほかの鑑賞者の邪魔にならない程度のマナーは守ってくださいね。

 

④ 自分のストーリーを作る。

気になる作品を、自分の過去の出来事や今起きている出来事と結びつけると、その作品はあなただけの特別な作品となるでしょう。

 

潜在意識(無意識)は五感に反応します。作品と向き合うと、五感のひとつである視覚によって、忘れていた過去の出来事を思い出したり、眠っていた感情がわいてくることもあります。

 

また、作品をじっくりと味わうことで投影(自分の内にある性質や感情を物に映し出すこと)が起こるので、マイストーリーを作ると、その作品はあなただけの特別な作品となりますね。

 

ちなみに私は、気に入った作品から受ける感覚を味わい、自分の人生を重ねるのが好きです。

 

そんなふうに自分が感じる練習をすると、少しずつ自分軸ができあがっていきますよ。

 

美術館で自分軸を体験する方法は、アートライターの藤田令伊ふじいれいさんの「美術がわからなくても美術館がすごく楽しくなる本」からヒントをいただきました。

 

興味のある方は、本を読んでみてくださいね。

 

③ 自分軸実験をしてみる

 

自分軸実験とは、あなたが感じたことを素直に伝える体験です。彼、または親や同僚、友達に伝えてみてください。

 

おそらくあなたは、素直に伝えることを考えただけで大きな抵抗が起こるでしょう。だから、やってみる価値があるんです。

 

コツは、相手の反応があなたの期待通りにならなくても気にしないこと。

 

あくまでも実験の目標は「伝えられた事実」を体験することなのですから。

 

電球を発明したエジソンだって、1万回の失敗に対して「失敗ではない。うまくいかない方法を1万通り発見しただけ」と言ったじゃないですか。

 

私たちは凡人なので、1万回でなくても、10回ぐらいはやってみる価値はありますよね。

 

まとめ

 

自分の感じ方を否定するのは、自分自身を否定することにつながります。

 

自分が感じるすべてが自分軸

 

自分軸は、自分が心から幸せになる土台。自分に自信を持ち、自分を愛するステキな軸です。

 

自分軸な生き方は、決してわがままではないですよね。自分を愛することができて、初めて他人におんぶしない恋愛や生き方ができます。

 

そのためには「私はこう思うんだけど、あなたはどう?」の「私はこう思う」練習から始めましょう。

 

自分の感じ方がわかり、自分を肯定できると、他人の感じ方もありだなって思えるようになるのですから。

 

自分も相手も尊重できると、ときには楽しい依存ができるようにもなります。楽しい依存は、相手にとって重くなりすぎない「お願い」とも言えるかな。

 

また、自分を大切にできると、クズな男にひどい扱いを受けたときに「私に何をするんだ!」という気持ちにもなれます。必ずなります。

 

人生の主人公は、ほかの誰でもない「あなた」です。自分軸を再確認していきましょう。あなたの未来のために。

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