こんにちは。
心理カウンセラーのミカです。
今回は、アダルトチルドレンの自覚があり、思うようにならない恋愛をしている方に、心の仕組みをお伝えします。
・見捨てられ不安がある
・尽くし癖がある
・彼との恋愛が急に怖くなる
・モラハラチックな男性に惹かれる
・恋愛だけでなく常に生きづらさを感じる
上記に当てはまる方は必見の内容です。
アダルトチルドレンが自分から苦しい恋愛にハマる理由
私は、アルコール依存症の父親が家族の一員だったアダルトチルドレンです。
*アダルトチルドレンとは幼少期の家庭環境により生きづらさを抱えている人のこと。
今から20年ほど前にうつ病になり、国内外で数十回とカウンセリングを受けましたが、精神科医やカウンセラーの誰ひとりとして、恋愛や結婚がうまくいかない心の仕組みを教えてくれませんでした。
それどころか
・もっとパートナーと話す時間を取ること
・過去をくよくよ悩んでもしかたがない
・同じようなタイプの男性と付き合わないこと
など、もっともらしく聞こえるアドバイスを受けたのです。
それができないからカウンセリングを受けているのにと、精神科医やカウンセラーに怒りの気持ちがわいたりして……。
この記事を読んでくださるあなたには、そんな思いをしてほしくないので、恋愛と心の仕組みをできるだけわかりやすく解説しますね。
アダルトチルドレンの感情がゆれる本当の相手は彼ではない
とてもいい感じだった彼との関係。
でも、彼の態度に不安になったり悲しくなったりすることが起きますね。
このときわきあがる感情の対象は彼です。
ところが本当は、彼を通して過去の感情をふたたび体験しているんですよ。
つまり、アダルトチルドレンであるあなたが恋愛で何をやってもうまくいかない理由は、「親子間で起きた過去の感情を再体験している」ということです。
アダルトチルドレンが親から受けとったメッセージ
幼少期から、親を通して受け取った傷は、たくさんあるでしょう。
「あんたなんか大事ではないよ」といった、言葉や態度から受けた傷。
親に突き飛ばされたりたたかれたりといった身体の傷。
無視されたり「こうあるべき!」と自分らしくいられなかった心の傷
また、子どもでありながらも、両親の悩みを自分が背負い込んでしまう調整役をやっていた場合にも傷は残ります。
このような傷を心に持っていると、子どもは置かれた環境で生き延びるために、自分のなかでルールを作っていくのです。
・しっかりしなくてはいけない
・できない自分はダメ
・わがままを言ってはいけない
・自分の気持ちをさっしてほしい
・自分には価値がない
・無条件には愛されない
これらを私はマイルールと呼んでいますが、そのルールは自然と身についたものなので、多くの方は意識していないことが多いです。
無意識なマイルールを、大人になった今でも、無意識に自分に指令を出しているような感じ。
といったらわかりやすいでしょうか。
傷や無意識な自分への指令によって、恋愛だけでなく、日常的な生きづらさも抱えることになるのです。
では、ここまでのおさらいをしましょう。
①親から受けた傷は、忘れたようでもずっと心の深い部分に残っている。
②痛みを感じないために、無意識なマイルールを作る。
③マイルールは「~してはいけない」「~しないといけない」など、切迫感が大きい。
④大人になっても親子間で起きた出来事と似たような体験をすると、傷がよみがえる。
⑤傷を感じたくないので、マイルールを無意識に活用する。
⑥マイルールの活用で恋愛がままならない。
この①~⑥が、大人になっても子供時代を再現している心の動きです。
つまり、
彼の態度にあなたが向ける感情は10%
親から受けた心の深い部分に眠っている感情が90%
ということです。
アダルトチルドレンの恋愛は10対90の法則
この10対90の法則をあなた自身が理解していないと、最初にお話しした精神科医やカウンセラーのように、今の彼との状況を変えようとアドバイスされ、ますます自分に自信がなくなってしまいます。
本当に目を向けなければならないのは、状況への対応ではなくアダルトチルドレンの心の動き。
ここまで読んだ方は、どうすれば90%の反応を変えることができるの?と思うでしょう。
お答えしますね。
彼に反応したら、すぐにこれは「10対90の法則なんだ」と心の中で唱えてください。
まず自覚することが大事です。
次に「自分は今まで過去の再体験をくり返して生きたんだね」と、自分にそっと言ってみて。
「そうするしかなかったね」
「よく耐えてきたね」
と、自分の気持ちを受け止めることで、穏やかな気持ちになれます。
それから、親子間の【未完了の事柄】を完了させていきましょう。
【未完了の事柄】とは、アダルトチルドレンが自分の気持ちを家族と共有できなかった事柄。
心の底に閉じ込めている感情があると、出口を求めてさまよい続けるように、親子間に起きた終わっていない(と無意識に感じている)事柄は、終わるまで何度も何度もくりかえされるのです。
「本当はこうしたかった」
「本当はこうしてほしかった」
このふたつを意識して過去を思い浮かべながら、未完了の事柄を完了させるために絵にかいたり、言葉にしたり、日記に書いたりしてみてください。
これが、アダルトチルドレンの傷ついた心を自分で癒すシンプルな方法です。
アダルトチルドレンが今日からやっていくこと
ままならない恋愛で苦しいときには、①、②、③の順番で取り組んでくださいね。
①彼に対する感情は親から受け取ったものであると自覚する
②親子間の未完了の事柄を完了させる
③彼との関係を改善していく
彼との関係改善が先だと思ってしまいがちですが、まずは親子間からくる90%の感情を開放させることが先決です。
恋愛と心の仕組みをもっと前に知っていれば……
クライアントが「心の仕組みをもっと前に聞きたかった」とおっしゃることがあります。
そうですね。私も恋愛と心の仕組みを理解したときに、このことをもっと早く知っていれば人生を無駄にしなかったのに……と悲しくなったものです。
でも、でもでも、今からでも遅くないです。
生きている限り、何度でも新たな自分に生まれ変わることはできます。
周囲の言葉に惑わされず、あなたが正しいと思う道を進んでいきませんか?
誰に左右されるのでもないあなただけの幸せを手に入れること、きっとできると私は思います。
私の知識をこのホームページであなたに渡しますから、少しずつ私と一緒に進んでいきましょう。
今回の記事に関連したアダルトチルドレンの負の恋愛を改善する方法を、さらに詳しく書いた記事があります。もしよかったら参考にしてくださいね。
Comment
見捨てられ不安があるなど5個の項目やマイルール 子供時代の再現している心の動き 私そのもの そうするしかなかったね よく耐えてきたねの言葉に号泣してしまいました こんな所に私を分かってもらえる文章があるなんて なんて言っていいかわからない包まれた気持ちになりました
ありがとうございます
5つの項目やマイルールは、過去の私自身であり、現在のクライアントさんたちの状態でもあります。「そうするしかなかったね」や「よく耐えてきたね」も、私自身やクライアントさんたちから出てきた生の言葉なので、つらい子供時代を過ごしてこられた荒関真智子さんの心に響いたのでしょう。コメントをくださったこと、とてもうれしいです。こちらこそ、ありがとうございます。