こんにちは。心理カウンセラーのミカです。
おつきあいが深まってくると、彼に対する不満が出てきませんか?
恋愛初期のハネムーン期間は、彼と会うことだけで幸せな気分になれる期間。それが半年、1年と恋愛関係が進み熱が少しずつ冷めてくると、彼のマイナス部分が必ず気になりはじめます。
不満は「本当はこうしてほしいのに…」から「これってどうなの?」まで、実にさまざま。
今回は、パートナーの言動が気になってキーッとなりそうなあなたに、自分の気持ちを落ち着かせるセルフセラピーをご紹介します。
たった3つの質問を自分に投げかけるだけで、パートナーに適切な態度がとれるようになりますよ。
いつでもどこでもできるセルフセラピー
準備:タイムアウトを取る
静かな場所で3つの質問をします。彼とLINE中、デートの最中、または一緒に暮らしていて険悪なムードになったときには、いったん物理的に彼から離れてみましょう。
これはタイムアウトといって、相手に自分の気持ちをぶつけないために頭を冷やす時間です。
例:私の場合
彼との電話中にモヤモヤしはじめたので、静かに「電話を切るね」と伝えた。
タイムアウトは、こんな感じです。簡単ですね。
彼と一緒に暮らしているケースでは、あなたがどこかに出かけるとよいでしょう。
まずは相手から離れて冷静になることが第一。
質問1「どうしたの?」
ひとりになったあなたは、何が起きたのかを自分に聞いてみて。
女性が感情的になると、考えていることと感情がごちゃまぜになり、過去のガマンしていた出来事を思い出し、将来もきっと嫌なことが起きると想像し、ますますヒートアップしていきますね。
男性にとって感情的になった女性は手に負えなくなるので、いったん冷静さを取りもどすためにも、ひとりになって自分に何が起きたのかをこの質問で整理してみましょう。
コツは、【出来事】【考えていること】【感情】を区別することです。
ふたりの間に何が起きたのか【出来事】
あなたはどんなことを思ったのか【考え】
あなたがどんなことを感じたのか【感情】
この3つを区別することで頭の中の整理がつきます。
私の場合
【出来事】
①料理がまったくできない実家暮らし&独身の彼に、お味噌汁を作って持ってきてほしいとリクエスト。
②彼は美味しいお味噌汁を持ってきてくれたので、私は大喜びで食べた。
③本当は作ることに抵抗があったと後々になって電話で聞かされて、モヤモヤしてしまった。
【考えたこと】
「ムリしてまで作らなくてもよかったのに…」
「食べることは生きる上での基本なんだけどなぁ」
「料理ができない人と私は一緒に暮らしたい?」
「彼は私と結婚したいって言ったけど、私は料理できない人ムリ」
「だから実家暮らしの独身男性って結婚できないんじゃないのかなぁ」
う~ん、一瞬の間にかなり思考が飛躍しているのがわかります(笑)
【感情】
<怒り>
彼の本心を聞いて怒りを感じた。
<悲しみ>
その怒りは、彼が私のために作ったというよりも、しぶしぶ作ったと思ったことで悲しくなった。
特に自分の感情をしっかりと把握すると効果的です。
頭にきたんだね
悲しかったんだね
こんな感じで自分の気持ちを抱きしめてみましょう。
質問2「どうしたいの?」
自分の気持ちに整理がついたら、本当はどうしたいのかを自分に聞いてみます。
あなたの心の願いが出てくるので、その声をしっかりと聞きとりましょう。
私の場合
*喜んで料理を作ったのだと彼に言ってほしかった。
*私と結婚するのなら、彼は一人暮らしを始めて家事全般を覚えてほしい。
質問3「じゃあ、どうしたらいいの?」
どんなことをしたら自分の気持ちが落ち着き、パートナーとの関係がよくなるかの質問です。
ステップ1
相手にしてほしいことがわかった
ステップ2
それを相手に伝える
ステップ3
ふたりで折り合いをつけていく
ここからは、自分の気持ちの伝え方の説明です。
必ずアイメッセージを使い、自分が感じたことや思ったことだけを伝えましょう。。
「私は悲しい」「私は~と思った」といった具合に。
*アイメッセージとは英語の I(私)で伝えるメッセージのこと。私は愛メッセージと呼んでいます。
「~してくれると私はうれしいな」
(お願いするだけ)
「私はこう思ったの」
(自分の想いを伝えるだけ)
相手にしてほしいことは、お願いの形が理想的。
相手に選択の自由をあたえて、相手の判断は相手に任せるのがコツなんです。
誰だって命令されるのはイヤなものですからね。
ふたりの関係がぎくしゃくする原因は、命令や支配が必ずあるんですよ。
私の場合
【感情】
料理をすることに抵抗があったと聞いて私は悲しくなってしまった。
【考え】
喜んで料理を作ったのだと彼に言ってほしかった。
家事は大変なんだと実感してほしかった。
【行動】
ふたりで会うときに彼に静かに伝える。
パートナーと良好な状態を保つためには、話し合える関係性がとても大事。タイムアウトを取り自問自答したあとで、どんなことができるかをふたりで話し合ってくださいね。
まとめ
彼にキーッとなりそうになったら
①まずタイムアウトを取る
②3つの質問をする
質問1「どうしたの?」
質問2「どうしたいの?」
質問3「じゃあ、どうしたらいいの?」
③ふたりで話し合う
今回ご紹介した3つの質問は、セルフセラピーだけでなく、パートナーへの質問としても効果的。ぜひ使ってみてくださいね。
最後に、24歳の娘とのやり取りを載せて終わりにします。恋愛心理カウンセラーの私でも、誰かに相談したくなるときってあるんですよ。
味噌汁作るのに抵抗って…
料理ぐらい自分で進んでやれ!コラ!
味噌汁なんてトーストの次に楽だよ。
ムスメ
こちらとしても、味噌汁なら100万歩譲ってるからね。
本来なら、筑前煮と味噌汁とおひたしとご飯ぐらい作れって感じだよ。
ムスメ
……
ミカ
しっかしまぁ、戦時中かよ。
ムスメ
何が?思考回路が?
ミカ
そう。
平成の男子なら料理できなきゃって、お母さんは息子に教育してきてるやん。
ムスメ
座卓に座って「お茶!」とかいう男なのかね、彼は。
ちゃんと男を見極めなよ、お母さん。
ムスメ
( )=心のつぶやき
(何もそこまで言わなくても…)
(彼はいつも私の気持ちを優先してくれるもの)
(料理はできないけど、必ず手を貸してくれるのもわかっているんだよね)
ミカ
こんな具合のやり取りでした。
まあ、これではパートナーとの関係は改善されませんね(笑)
でも娘が一緒に怒ってくれたのでスッキリ。彼の良さも再確認できました。
もちろん、3つの質問セルフセラピーで、しっかりとモヤモヤはなくなりましたよ。
あなたの恋愛も、魔法の質問で改善されますように!