恋愛アドバイスは表面的な問題解決→恋愛依存症には効果ナシ
同じような恋愛パターンで苦しくなると、ネットで恋愛について検索したくなります。
そこには
・重い女にならないこと
・彼に自信をつけさせること
・彼の一番の味方になること
・彼を振り回すこと
・彼に追われる女性になること
・この女性と一緒にいたいと思われる女性になること
・LINEの返信タイミング
それはもう、たくさんのハウツーは見つかります。
でも、上にあげたアドバイスは、人生相談の領域。
いわば表面上の問題解決です。
本当の問題は表面上にはなく、真の原因を知ることで問題の本質にグッと迫ることができること、知っていましたか?
数十年に及ぶ恋愛依存症の方から、首都圏で売り上げNO.1のキャバ嬢にいたるまで、当ルームの心理カウンセリングを受ける理由は、根本的な解決をしたいからなんです。
ということでここからは、心理カウンセリングにおける真の恋愛改善法を特別に公開しますね。
恋愛依存症の真の原因は【過去の体験とセットの反応】にある
「同じ恋愛パターンのくり返し」
「どうしてこうなるのかわからない」
これが多くの方の言葉。
恋愛の悩みのもとには、必ず過去の体験とセットの反応があります。
ここでいう過去の体験とは、親子間での出来事のこと。
あなたにもきっと、うれしいこともあれば、悲しいこともあったでしょう。
そのような出来事と感情は、セットで潜在意識に残っていて、シンプルに3種類に分けられます。
子どものころに取り入れたABCの体験は、大人になったいまでも、似たような出来事があるたびに意識にわき上がってきます。
図で表すとこんな感じ。
恋愛依存症の方は、ネガティブな体験を何度も取り込んでしまったため、似たような出来事に遭遇するたびに感情がゆさぶられるのだと思ってください。
うれしくないことですが、今の悩みにつながる学習をしたのです。
今の彼になぜか心がざわつくときには、必ず【過去の体験が入っている潜在意識が反応している】ということです。
また、潜在意識の反応は行動にも影響するんですよ。
行動には、自分の思ったことを伝えようとするのに、すぐにそれを取り消すような焦点をずらす行動もあります。
過干渉な親の影響を受け、自分の感情や考えに自信が持てないことから起きることが多いです。
また、無意識の中にある自分の問題の核心に触れるので、居心地が悪く感じて焦点をずらすことも起きています。
これが心理カウンセリングの改善法!恋愛依存心理の重要項目3ポイント
ステップ1 まずは感情に注目
傷ついた気持ち
空虚感
頑張っても報われない
といった反応が出てきたら、まずは感情や身体の反応に注目していきます。
普段感じないようにしている方は「感情がわからない」こともあるでしょう。
その場合は、「身体反応に注目」でもかまいません。
身体の反応の一例として、こんなことが起こります。
=====
頭や首の後ろが重い
胃が痛む
全身の脱力感
=====
感情(身体反応)は、あなたに【大切なことを伝えようとしているメッセージ】ですから、やわらかく受け止めてあげましょう。
ネガティブな感情は、それ自体が悪いのではありません。
その感情によって、相手に過剰反応してしまうことが、恋愛をこじらせる原因。
過剰反応とは、相手に対して怒りをぶつけるような激しい反応だけでなく、「どうせ相手に言ってもわからないだろうな……」と、行動ができなくなることも過剰反応のひとつです。
どうですか?あなたの感情は見つかりましたか?
見つかった方は、次に進んでいきましょう。
ステップ2 感情に言葉をつける
自分の感情に出会えたら、その感情に言葉をつけていきます。
感情には、あなたが今まで気がつかなかった【思い込み】が必ずあるはずです。
その【思い込み】こそが、何度も負の恋愛をくり返す根っこなんですよ。
例えば
・なんで私ばかりがこんな目にあうの?
・私が悪いの?
・どうせ言ってもわかってもらえない
・期待してもきっと裏切られる
・私は大切にされない人間なんだ
このような【思い込み】は、親子関係で幼い自分が自然に取り込んだもので、普段は意識にあがりません。
ところが大人になった今でも、育ってきた環境と似たような人や出来事が起きるたびに、何度も意識にあがってきます。それが、何度も同じパターンの恋愛をくり返す原因となっているんです。
特に恋愛相手は心理的な距離が近いので、子どものころに接していた親と状況が似ています。
じゃあ、どうしたらいいの?と思うでしょう。
答えは、思い込みが見つかったら書き換えて、新たな体験をしていくです。
そうすれば、きっとあなたも幸せな恋愛ができるようになりますよ。
ステップ3 思い込みを書き換え、小さな成功体験を重ねる
【思い込み】を書き換えるコツは、今の思い込みをゆるめること。
たとえば
「自分のことよりも他人を優先しなければならない」という思い込みが見つかったら、こんなふうに。
たまには自分のことを一番に考えてもいいよね
「幸せになれっこない」という思い込みが見つかったら、
幸せになってもいいんだよ
といった具合に。
つまり、無意識に自分が作り上げた禁止令に、ゆるく許可を出すような感覚です。
書き換えたら、その言葉に沿った経験を積み上げていきましょう。
恋愛依存歴30年_克服した私の実例
私の場合、恋愛がうまくいかないたびに、全身の力が抜けるような感覚がありました。
これがステップ1の身体反応ですね。
ステップ2の言葉にすると、「どうせ私の想いなど伝わらない」でした。
これは、私の父親との関係で身についたもの。
父はアルコール依存症でしたから、伝える以前の問題だったかもしれません。
その状態が私のデフォルトとなっていて、大人になってからの恋愛では、何かあっても「ダンマリ」が得意技。下を向いて、何もしゃべらない。
でも、頭の中は「あれを言いたい」「でも、これは言えない」「ううん、やっぱり言わない」的な高速回転の状態。
過去の私にとって、相手に想いを伝えるなんて、至難のワザでした。でも、カウンセリングで自分を見つめなおしていくうちに、「伝えることって、とても大事なんじゃないか」と気がつきました。
それがステップ3の書き換えですね。
タイミングがいいことに、ちょうどそのころ今のパートナーと出会ったので、こわごわと自分の想いを伝えたら、なんと彼には伝わったのです。
「ミカさんは、そう思っているんだね」
彼の反応は、まるで訓練中のカウンセラーのようでしたが、そのときの私にとっては大成功。
「よかった、自分の想いを伝えてもいいんだ」と思い、ほかのことも伝えたくなりました。
大事なことって、なかなか口にできなくないですか?私にとっては、ドキドキしながら実践していったものです。
これがステップ3の体験。
私の例が参考になるかどうかわかりませんが、あなたも自分の思い込みを書き換えて、成功体験を重ねていってくださいね。
恋愛依存症の方へ~心理カウンセラーからのメッセージ~
もう自分には幸せな恋愛は無理なんじゃないかと思う方は、ぜひ今回の内容を実践してみてください。
実は過去の私、完全に恋愛アドバイスに浸っていました。
1日に、2時間も3時間もネットで恋愛関連のページを読んで、自分ができることを片っ端から実行してみたものです。
5メートル先から見ても女性と認識されるようにスカートをはいて、男性に自信を持たせるような言葉がけをして、わがままになって相手を振り回してみたり……。
まあまあ、瞬間的にはうまくいくこともありました。女性としての自信もつくようになったりして。
でも、そんなことをしても、自分が望むような恋愛とは程遠いことに気がついたんです。
多くの恋愛アドバイスは、たぶん恋愛の入り口なのでしょう。入り口から進んだら、パートナーともっと深いところで心がつながるような恋愛をしたくなります。
心理カウンセリングは、そのためのツール。
さあ、あなたにはどんな思い込みがありますか?
思い込みを見つけて、私と一緒に、あたたかくて満たされる恋愛を手に入れましょう。
アダルトチルドレンの恋愛事情記事。