恋愛は「疲れる」と感じる人、けっこう多いですね。興味深いことに、その疲れは、日ごろから職場や私生活の人間関係で感じるものと同じだったりします。
今回は、相手と接しているときの疲れがどうして起こるのか、疲れがあることで恋愛はどうなるのか、さらにどうしたらよいのかといった内容をお伝えします。
出会いを求めている方、パートナーがいても、「なぜか疲れるので楽しくないな……」と感じる方におすすめの内容です。
もちろん今回の内容は、職場やプライベートの人間関係にも役立ちますよ!
恋愛で疲れてしまうのは……なぜ?
理想のパートナーに出会いたいと日ごろから思っている方の中には、対象となる人と出会う機会はありながらも
相手に好きになってもらえるかわからない
好きになった相手に今一歩踏み込めない
自分が結婚できるかわからない
とにかく疲れる……
このような状況になる方がいます。
しかもその疲れは、「今後の人生がかかっているので、なんとかしなければ!」と思う意気込みからくるものではなく、相手と接することで起こっているようです。
なぜ疲れてしまうのでしょう?
それは……
自分の考えを相手に無意識に映し出すことで疲れる
「投影」が起こるからです。
投影をわかりやすく言うと、物や人に自分の感情や考えを映し出すこと。
つまり、相手は何も感じていないのに、自分の頭の中で「相手がそう感じている」と錯覚している状態です。
実際のところ相手はなにも思っていないのに
この人は私を嫌いに違いない(投影)
この人はきっと怒っている(投影)
このような感じで、相手の気持ちを次々と自分から作り出していきます。
だから疲れてしまうのです。
投影のメカニズムと恋愛の関係
投影は、自分の中で消化しきれていない過去の傷に直接触れないようにする「自分を守るメカニズム」です。
では、投影が恋愛の場面で起こると、どうなるのでしょう?
これは、Not only A,but also B といった英語構文的な感じになりますね。
もう本当に、この構文だけはなぜか一生頭から離れません。でも、alsoのスペルは忘れたので調べました(汗)
とにかく。
こうなると恋愛は思うように進みませんね。
相手がベストパートナーとなる可能性があるのに、結果としてすれ違ってしまうので、とっても残念。
もちろん多かれ少なかれ、誰にでも投影は起こるものです。
でも、その投影が
「~にちがいない!」
と変換されることで、対人関係がややこしくなるのは、あなたにも想像できるでしょう。
恋愛疲れを起こしやすいあなたでしたら、この枠内を覚えておいてくださいね。
投影 OK まあ、いいんじゃない
決めつけ not OK う~ん……
投影を相手に直接ぶつける NG アカン
ここまでのまとめ
投影と恋愛のサイクル
自分 自ら思い込みの湖にドボン!
相手 水しぶきを浴びて「えっ、やめて」
自分 相手の意図していないことで自爆する
相手 「なにそれ?ワケわかんない」と思い離れていく
ちょっと大雑把な例えですが、このようなイメージをしていただくとわかりやすいでしょう。
ではここから先は、パートナーと心を通わせる方法を探っていきますね。
投影のメカニズムと対処法
投影は、自分の見つめたくない部分に正当性を持たせる心の働きですから、自分を守っているのでしたね。「あなたの中にこんな考えや感情があるよ」ということを教えてくれるから、ありがたい存在とも言えます。
でも残念ながら、見つめたくない部分がなくならない限り、対人関係に問題が起き、自分自身がとても疲れてしまうといった支障が出てきます。
なぜなら投影は、自分が無意識に受け入れていないことに対して起こる反応だからです。
例えば、「女らしさ」に抵抗がある人は、「女らしさ」について無意識に感じないようにしています。
男性でしたら、女らしさを「成功」に置き換えるとわかりやすいかもしれませんね。
そうやって麻痺させた気持ちや考えこそが、投影として外の世界に映し出されています。
「女らしさ」に関係するものが、とにかく目につくようになる。
「女らしさ」全開の人に対して無性に腹が立ったりもします。
また、女らしさについて、他人のちょっとしたコメントが耳に入ってくるだけで、イライラしたり攻撃されたと感じます。
本当は
自分が(無意識)に
① 「女らしさ」に激しくこだわっている
② でも、それは認めたくはない
③ 「女らしさ」と自分を切り離す
④ 切り離すと投影が強まる
⑤ ますます「女らしさ」を意識してしまう
このような感じで、投影はあなたの心の中にしまってある本当の気持ちを映し出します。
こんな投影、あなたはイヤですか?
もし、あなたが人に対して、つい批判的な目で見てしまうようでしたら、それは大きなチャンスなんですよ。
まずは、自分の目に入る嫌なものが自分の中にあることを受け入れてみましょう。
そもそも投影は、つらかったり苦しかったりした経験が元にあります。
その要素を見つめたくないため、自分から切り離してしまったから起こっている状態。見つめたくないと意識すると、エネルギーが消耗してしまいますね。
なので、過去の体験を癒すことが自分を解放する第一歩になります。自分を解放すると人間的な魅力が増していくこと、私が保証します。
なんといっても人間的な魅力は、楽しい恋愛に欠かせないですからね。
女らしさを投影している人は、自分に女らしさの許可を出してみましょう。
成功している人が無性に腹立たしい人は、自分は成功していないんだと自覚しましょう。
そして、自分に足りないものは何なのかを客観的に見つめ、行動に移していけば恋愛の道も人生の道も広く開かれていきます。
まとめ
① 人や物に反応しているときは投影が起きている。
② 嫌な感情や感覚がわきあがったら、それは過去の傷から来る反応。
③ その反応(思い込み)があることを認めて、「本当の自分はそうなんだなぁ~」と素直に胸に広げてみる。
④ 足りないものがわかったら、できる範囲で取り組んでいく。
こんな感じで、思い込みも身体もゆるめていくと楽になります。
そうなれば、投影も人生における素晴らしいエッセンスになると考えられますね。
ときには、反応している自分を笑ってみるのも面白いかもしれません。
「あ~ぁ、反応しちゃってるよ自分は」といった具合に。私はたまにやっています(笑)
では、今回はここまでです!