今回は、多くの方が苦手とする【恋愛コミュニケーション実践法】のご紹介。
何とも思わない相手に対しては
- ある程度、自分の思うことを伝えられる。
- 「この人イヤだな」と思ったら、さっさと関係を切ることができる。
とおっしゃる方が実に多いです。
ところが恋愛関係にあると、相手に思うことを伝えられない場面ばかりで、いつもモヤッとしてしまう方が多いのも事実。
なぜか怒りをぶつけてしまい、「やっぱりダメだ……」と落ち込む場面や
相手に怒られたら怖い、相手が離れてしまうかもしれない‥…といった感覚に襲われ、本心を伝えられない場面があるかもしれません。
どうしてこうなってしまうのでしょう?
どうして適切なコミュニケーションが取れないの?
恋愛において適切なコミュニケーションが取れない理由は、自分が育ってきた親子関係において、思ったままを親に伝えることができなかったからです。
問題が起きても、家族間で話し合う場面がなかったので、ムリもないですよね。
これは、いい感じのコミュニケーションが取れなかった「経験不足」だと言えます。
私の場合もその典型で、ものごころついたときには父親がアルコール漬けの毎日。
私が何を言いたいかよりも、「お父さんが暴れないためにはどうしたらいいのか」ばかり考えて、ビクビクしていました。
その結果、大人になった私は、恋愛関係にある相手に思うことを素直に伝えられなかったり、がんばって伝えてもすぐに撤回してしまったり、何も言わずにダンマリを決め込んだりと、失敗の連続。
かつての私にも言えることですが、職場では言いたいことが言えるのに、友達や恋愛相手にはできない方は、相手を失いたくないといった恐怖が無意識にあります。
コミュニケーションは練習
大切な人に対して自分の考えを素直に伝える経験がないと、伝える行為そのものが怖いですし、不安にもなりますね。
そもそも、やり方がわからない方もおられるでしょう。
ここからは、私が体得してクライアントさんたちにも練習していただいている、コミュニケーションの実践をご紹介します。
3つのステップなので、覚えやすいですよ。
ベストコミュニケーション ステップ1
相手のセリフや態度をオウム返し
疲れたと彼が言ったらセリフのオウム返し
「疲れたんだね」
彼が落ち込んでいるように見えたら態度のオウム返し
「落ち込んでいるように見えるけど、どうしたの?」
こんな感じです。
相手が言ったセリフや態度へのオウム返しの良さは、「この人は自分を受け入れてくれた」と思ってもらえること。
簡単な言い方もあります。
「そうなんだ~」
ね、簡単でしょう?
このとき、あなたは相手と同じように考えなくても大丈夫。「あ~、この人はそう思っているんだなぁ」との気持ちで、「そうなんだ」と応えてみましょう。
人間ですから、何もかも同じに考える相手などいないですよね。それでいいです。
重要なのは、相手がそう思っている事実を「ふんふん」と受け止めることですから。
ベストコミュニケーション ステップ2
自分の素直な気持ちを伝える
「私は悲しいよ」「私はガッカリしたよ」と、“私”を主語にして自分の気持ちを相手に伝えてみましょう。
あくまでも主語は私にしてくださいね。
“あなた”を主語にすると、相手が批判された、攻撃された、と感じてしまいます。
相手の行動がイヤだと思ったら、「私はあなたの~がイヤなんだ」と落ち着いて伝えてみて。
あくまでも私だけがイヤだと感じるのであり、みんなが感じているのでもなければ、あなたの人格を全否定しているのでもないよということです。
彼という人が持っている全体の中の一部分。その一部分の行動がイヤなんだという考えで接してみてください。(イラスト参照)
動物だけでなく、人も攻撃してくる相手に対しては防御態勢を取りますから、攻撃せずに伝えることはとっても大事ですね。
さもないと……
になってしまいます。
ベストコミュニケーション ステップ3
相手にリクエストや提案をする
ステップ3は一番のカギとなります。
相手にリクエストをしてみましょう。
私はあなたが~してくれるとうれしい。
提案という形もいいですね。
私は○○がいいと思うけれど、あなたはどう思う?
ステップ3のリクエストはコミュニケーションの最重要点。
あなたが大切にしたい気持ちや考え方を、リクエストの形でぜひ伝えてみましょう。
このとき、相手に過度な期待をふくらませないことも大事。ふくらんでもいいのは、風船と胸だけですね。
あっ、スポンジケーキなどのデザートもふくらんでほしいです。
かつて、ニュージーランドの国民的デザートパブロバがふくらんだと大喜びして、オーブンから出したとたん、シュルルルル~とぺちゃんこになってしまい、凹んだことがあるんですよ。
レコード盤みたいなパブロバを作って以来、二度と挑戦していません。でも、ふわふわメレンゲのパブロバ、もう一度食べたいな~。
出典 Rakutenレシピ
まとめ
- コミュニケーションが上手く取れないのは、経験不足から来ている。
- 私を主語にして3ステップコミュニケーション
【ステップ1】
オウム返し
【ステップ2】
自分の気持ちを攻撃しないで伝える
【ステップ3】
リクエストや提案を期待しないで伝える
コミュニケーションは、会話の中で何度も何度も繰り返されるものです。
基本はステップ1~2~3、ときにはステップ2~3、またあるときにはステップ3だけのこともあるでしょう。
あなたの気持ちを大切にしながら、彼と関係を築いていってくださいね。
伝えられたという経験が、あなたの自信に必ずなりますよ。
最後に
彼と破局してしまった方は、「何か重要なことが起きたから」と思うかもしれません。
ところがその破局は、始めから二人の関係ができていなかった、つまりお互いにコミュニケーションが取れていなかった結果の破局です。
LINEを既読スルーする彼が急にイヤになったのではなく、LINEを既読スルーする出来事に対して、二人で話し合ってくることができなかった事実が問題なのです。
コミュニケーション、大事ですね。