恋愛は、彼に対する不安や疑いの気持ちで心がグラグラゆれますね。
これはたまらんと、サイトで悩みを解決してくれそうな恋愛テクニックを読み、友達にアドバイスを求めます。「うんうん、ななるほど~。そうすればいいのね!」と前向きな気持ちになって、さっそく実行してみたりもします。
すると、いっときは上手くいくけれど、結局いつもの自分に戻ってしまい恋愛疲れな状態に。
こんなこと、ありませんか?今回は、恋愛でこれ以上グラグラめまいを起こしたくないあなたに、恋愛テクニックで悩みが解決できない本当の理由をお伝えします。
恋愛テクニックが役に立たない理由
ちょっと、お母さんや。恋愛テクニックって役に立たないの?
ムスメ
そう。世の中の恋愛テクニックは、すべて状況にしか焦点を当てていなからね
ミカ
ん?状況ってなあに?
ムスメ
「彼が忙しい」
「彼が冷たい」
「彼から連絡が来ない・・・」
ミカ
こんなふうに彼との間に起こった事はぜんぶ状況なの
ミカ
ふむふむ
ムスメ
忙しい彼の状況に対して恋愛テクニックでは
「重い女と思われないために彼への連絡を控えましょう」と言うでしょう?
ミカ
そのテクニック、知ってるよ。フツーに使えるじゃん!
ムスメ
ムスメよ~、連絡を控えるのも状況なんだよ。
ミカ
状況、状況って、状況の何が問題なのさ
ムスメ
相手の状況に対して、借り物の状況で対応すると、自分の心がおいてきぼりになってしまうの。
ミカ
おおっ、なるほど!
でも、心ってそんなに大事なの?
ムスメ
とっても大事!
人は本来、寂しさを感じる生き物なの。
誰かとつながっていたいってね。
だから恋愛は、心を満たすのが一番の目的なんだよ。
ミカ
ふ~ん
ムスメ
自分の心がしっかりと満たされずにテクニックに溺れてしまうと、いつまでたってもうまくいかない理由は、ここにあるの。
ミカ
じゃあ、心を満たせば彼との関係も見違えるように”いいカンジ”になっていくってこと?
ムスメ
そうだよ~!
ミカ
モテるためのテクニックであり、女性の魅力を効果的に演出するためのトリセツ。
恋愛経験の少ない女性が男性心理を理解するには、ある程度役に立つ。
恋愛テクニックを駆使すると、見せかけの恋愛体験ができるけれど、心が満たされる恋愛にはつながらない。
さびしくてたまらない女性が彼への連絡を控えると、よけいにさびしくなってしまいますね。
自分の心を無視するので、うまくいかないのです。小手先の恋愛テクニックを使うと、いっときはうまくいっても長続きしないか、ヘタをすると傷ついたなんてことにもなりかねないんですよ。
傷つくのは、本当の自分の気持ちをないがしろにすることで起こります。
満たされた恋愛ができるようになる”心に注目する方法”
ではここからは、心に注目する目的や効果、実践方法をお伝えしますね。
自分がこれまで目を向けていなかった【本当の自分】を受け入れること。
重い女になる理由は、自分が満たされたい気持ちをすべて相手に求めるからなんですね。
心に注目する実践方法
意識を自分の身体の内側に向け、彼との問題について「本当の自分はどんな感じがしているのだろう?」と問いかけをしていきます。
①静かな場所でゆったりと椅子に座る
②身体に眠っている感覚に意識を向ける
③それを認めてあげ、どうしたの? 何か伝えたいことがあるの? と問いかける
さらに詳しく知りたい方は、この先を読んでくださいね。
全体の時間は10分~30分程度。
①静かな場所でゆったりと椅子に座り、2、3回深呼吸をします。
目を閉じるか、目線を下に向けてみましょう。
②自分の身体に意識を向けていきます。
ノド、胸、胃、お腹、または身体の他の部分に、どんな感じがするかゆっくりとひとつずつ意識を向けると、初めての方でもやりやすいでしょう。
ノドはどうかな? 胸はどうかな? と、ひとつずつ確かめていくと感じ取りやすいです。
③彼との問題について、本当の自分はどんな感じがしているのだろうと問いかけます。
④何かを感じたら、「こんにちは」と声をかける。
これが今まで見つめたくなかった気持ちでしたら、こんにちはとあいさつをすることで、「ここにいたんだね」と受け入れる気持ちがわき、不思議と楽になれます。
⑤身体の感じを表現してみましょう。
胃が空っぽな感じ 下腹が重い感じ のどがヒリヒリする感じ
怖い 悲しい などの感情の言葉を加えてもいいです。
⑥(身体の感覚に対して)
「こんなことを感じていたんだね」と身体のある部分に声をかけ、感じ方を深めていきます。
⑦(身体の感覚に対して)
「今まで気がつかなかった。ごめんね」
⑧(身体の感覚に対して)
「ずっと一緒にいようね」
⑨これで十分だと思ったら、静かに終わりにしましょう。「今日はもう行くね」と声をかけて終了です。
こうやって身体の声を聴くと、そこに彼との関係の答えが見つかる場合が多いです。また、すぐに問題は解決しないかもしれませんが、確実に変化していくのを感じるようになります。その変化は、自分が自分らしくいられる喜びです。
①~⑨のプロセスでの声をかけは、すべてあなた自身を受け入れますよといったメッセージです。もしかするとあなた自身が、ご両親から言ってほしかった言葉かもしれません。
「こんなことを感じていたんだね」
「今まで気がつかなかった。ごめんね」
「ずっと一緒にいようね」
私自身も、このような声を自分にかけるときがあります。声をかけると安心して、自分はこれでいいよね、と思えるから不思議です。
*この心理療法を行うと、これまでフタをしていた感情があふれることもあります。それは、とても重要なことがあるというメッセージです。怖くなってしまう人は、問題が見えてしまうと、何とか問題を解決しなければと焦るからです。
あふれ出た気持ちの奥にあるものを見つめることと、すぐにそれを解決することは違います。解決は、人から強制されることではありませんね。
解決するかしないかは、自分が決めることです。ゆっくりと解決してもいいですし、しばらくそのままにしていても大丈夫と思うなら、そのままでいいですよ。
この心理療法の目的は、あくまでも自分が今まで感じていなかったことに目を向けて、自分自身を受け入れることです。
今回はフォーカシングという心理療法をアレンジしてお伝えしました。ゲシュタルト療法に似ていますが、ゲシュタルト療法よりもひとりで取り組みやすいと思います。どちらも、真実の声を聞き取るには、最適なセラピーです。
では、今回はここまで!